バッチファイルとは何か？
Windowsのパソコンでは、「バッチファイル」というものを作成することができます。拡張子は「.bat（BATファイル）」となります。バッチファイルとは、Windowsの環境下で実行することのできるコマンドを記述したテキストファイルのことです。
バッチファイルのバッチとは「バッチ処理」のことを指しており、バッチ処理とは複数のコマンドを順次実行していくことです。バッチファイルにコマンドを上から順に入力していくことで、バッチファイルを実行した際にファイルに入力されたコマンドが上から順に実行されていきますよ。バッチファイルの記述には、Ruby・Pythonなどのスクリプト言語を使用します。
バッチファイルを作成するメリットですが、例えば何らかの操作を毎回人力でやっているとします。その操作をバッチファイルに記述して作成することで、今まで手作業でやっていた操作をバッチファイルをクリックするだけで済ませられるようになりますよ。バッチファイルをうまく作成して使うことで、時間のかかる処理を素早く・手間取らずに行うことができるようになります。注意点としては、バッチファイルは作成したユーザーにしか意図が分からないようなことが多いため自分以外のユーザーのバッチファイルを操作するのはある程度危険性があるということ・自動処理のためユーザーが確認しなければならない作業を行わせるのには向いていないといった点が挙げられます。
バッチファイルで出来る事の例
バッチファイルでできることの一例としては、ファイルおよびフォルダの作成・編集・削除、ファイルの内容の編集、ファイルの内容の比較、バックアップシステムを作成、アプリケーションの起動といったものが挙げられます。
ファイルの削除や編集・内容の比較など手間のかかるものをバッチファイルで簡単に行えるのは、手間が省けて便利ですよ。また、アプリケーションの起動を行うことができるのも地味に嬉しいポイントです。
バッチファイルの作り方
@echo off ::echo…文字を出力するコマンド echo bat file completed. ::pauseコマンド…画面を一時停止させる pause
このバッチファイルは何をしているのか説明します。まず1行目の「@echo off」ですが、これを記述することでそれ以降に記述するコマンドのすべてを画面に表示させないようにするコマンドです。これにより、実行画面にはコマンドが表示されません。「@echo off」を記述しなかった場合は、普通に実行画面にコマンドが表示されます。
3行目の「echo bat file completed.」は、表示させたい文章です。こちらは日本語を表示させることも可能ですよ。5行目の「pause」コマンドは、実行画面を一時停止させるのに使用しています。これにより、「続行するには何かキーを押してください...」と表示されているわけですね。
バッチファイルは、このように簡単に作成することができますよ。下記リンク先の記事にて、Windows10をバッチファイルでシャットダウンする方法をご紹介しています。こちらにもチャレンジしてみてくださいね。
