コマンドプロンプトのfcコマンドの使い方を紹介!

コマンドプロンプトのfcコマンドの使い方を紹介!

Windowsのコマンドプロンプトでは、「fcコマンド」というコマンドを使用することができます。fcコマンドを使用することで、2つのファイルの相違点を確認することができますよ。この記事では、コマンドプロンプトのfcコマンドの使い方をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. コマンドプロンプトのfcコマンドとは?
  2. コマンドプロンプトのfcコマンドの使い方

コマンドプロンプトのfcコマンドとは?

コマンドプロンプト画面
コマンドプロンプトで使用できるコマンドの一つに、「fcコマンド」というものがあります。fcコマンドとは2つのファイルを比較して相違点を表示させることのできるコマンドで、テキストファイルの比較に使用します。Linuxにおけるdiffコマンドとおぼえておきましょう。

コマンドプロンプトのfcコマンドの使い方

fcコマンドの書式

fcコマンドの書式ですが、「FC [/A] [/C] [/L] [/LBn] [/N] [/OFF[LINE]] [/T] [/U] [/W] [/nnnn] [ドライブ1:][パス1]ファイル名1 [ドライブ2:][パス2]ファイル名2」のようになっています。オプションを省いた場合は「FC ファイル名1 ファイル名2」のようになります。

fcコマンドを使用してみる

「memo1.txt」ファイルと「memo2.txt」ファイルを用意した
それでは、実際にfcコマンドを使用してみましょう。この例では「memo1.txt」ファイルと「memo2.txt」ファイルを用意しました。それぞれのファイルを比較すると、4行目と5行目が異なっていることが分かりますね。
コマンドプロンプト画面で「fc memo1.txt memo2.txt」と入力してEnterキーを押す
続いて、デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」から「コマンドプロンプト」をクリックしてコマンドプロンプトを起動します。続いて「fc memo1.txt memo2.txt」と入力してEnterキーを押すことで、ファイルの比較が行われます。

この例では4行目と5行目がそれぞれ異なっているので、それぞれの前後の行と合わせて差分となる結果が表示されました。

「fc /n memo1.txt memo2.txt」と入力
分かりやすくするために行番号を付けて表示させたい場合は、「fc /n memo1.txt memo2.txt」といった形で「/n」オプションを追加します。あとはEnterキーを押せば、このように行番号を付けて差分を表示させることができますよ。

オプション

  • /A:違いのある部分ごとに、先頭行と最終行のみを表示させる
  • /B:バイナリモードで比較を行う(比較ファイルの拡張子が.exe/.com/.sys/.obj/.lib/.binの場合は既定モードとなる
  • /C:アルファベットの大文字・小文字を区別しない
  • /L:ファイルをASCIIテキストとして比較する(デフォルト設定)
  • /LB[num]:連続する最大相違行数を指定する(デフォルトは100行)
  • /N:ASCIIテキストとして、比較する際に行番号を表示させる
  • /OFF[LINE]:オフライン属性が設定されているファイルを比較対象とする(WinXP)
  • /T:タブをスペースに変換しない(省略時はタブ1つにつきスペース8文字)
  • /U:Unicodeテキストとして、ファイルを比較する
  • /W:連続した空白(タブ・スペース)を1つのスペースとして比較する
  • /NNNN:不一致発見後に確認する一致すべき連続行数を指定する(デフォルトは2)


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