Windows10で「windows.old」を削除
Windows10のCドライブに「windows.old」というフォルダがあるのに気付いている方もいると思います。
最近では、システムドライブとしてハードディスクではなくSSDが使用されることも増えてきており、Cドライブ容量が少なめな人も多いでしょう。
この「windows.old」フォルダ、削除しても大丈夫であれば、きれいに消してディスクの空き容量を増やしたいですよね。
今回はWindows10における「windows.old」とは何か、また安全に削除する方法について説明します。
windows.oldは何物?削除しても大丈夫?
そもそも、この「windows.old」とは何物で、削除しても大丈夫なのでしょうか?
windows.oldはWindows10の大型アップデートにより作られる
Windows10では年に2回の頻度で、大型アップデート(「Creators Update」や「Fall Creators Update」などの名前がついています)が行われています。
これらのアップデートを行う際、それまで使用していたバージョンの重要データが消えないよう、古いデータがバックアップされ、「windows.old」フォルダ内に格納されるようになっているのです。
万が一アップデートによる不具合が発生したときは、このフォルダを元に以前のバージョンに戻すことができます。
Windows10のwindows.oldは基本的に削除しても大丈夫です
とはいえ、アップデート後で特に不具合もなくWindowsが使用できているのであれば、以前のバージョンに戻す必要もないでしょう。
そうなったら、この「windows.old」フォルダはまったく不要のものとなりますので、削除しても大丈夫です。
ただアップデート後の不具合がすぐに見つかるとは限りませんので、大型アップデートが終わってから「windows.old」フォルダを削除するまでの間は、最低でも1~2週間くらいは様子を見たほうが良いと思います。
なお、この「windows.old」フォルダ、手動で削除しなくても28日後には自動で削除されるようです。
「アップデート後の問題はまったくない」と決断できない人は、そのまま放置しておいても自動削除されますので、慌てて消す必要はありません。
Windows10で「windows.old」を削除する方法
それでは具体的にwindows.oldを削除する方法について解説します。
フォルダを削除するだけ?かと思いきや、単純な削除作業では警告メッセージが表示され、削除できないようです。
通常の削除処理ではアクセス拒否され、削除できないようです。
windows.oldの削除は、ディスククリーンアップという方法にて行います。
以下、具体的な作業手順を解説いたします。
windows.oldは「以前のwindowsのインストール」という名前で表示されます。
※「以前のwindowsのインストール」は、デフォルトではチェックが入っていませんのでご注意ください。
これで安全確実にwindows.oldを削除することができます。システムディスクの空き容量が増えたことをご確認ください。
windows.oldはコマンドでの削除は消えない?できないの?
windows.oldはコマンドを使って削除することもできます。
基本的には上記に記載してあるディスククリーンアップを使えば問題なく削除できるのですが、ごくまれにディスククリーンアップをしてもwindows.oldが消えない時があり、ディスク容量も使用し続けてしまうこともあるのです。
というわけでwindows.oldが削除できない人のために、コマンドで完全に削除する方法をお教えします。
単純なフォルダ削除では削除できないのがwindows.oldです。ちょっと特殊な作業になりますが、下記のような手順になります。
ユーザーアカウントの制御画面が表示されたら「はい」をクリックしてください。
どうしてもwindows.oldが消えないと困っていた人も、これで完全削除できたと思います。
まとめ
Windows10アップデートによる旧データのバックアップがとられている「windows.old」について、その意味と安全な削除方法について解説しました。
いつの間にやらCドライブに存在し、いつの間にやら消えている謎のフォルダでしたが、これで謎も解けたと思います。
もしCドライブの空き容量が少なく、何とか少しでも広げたいとなった場合は、このwindows.oldを削除し、いくらかの足しにするようにしましょう。