Windows10のEFIシステムパーティションとは?
Windows10の「EFIシステムパーティション」というものをご存知でしょうか?EFIシステムパーティション(EFI system Partition)とは、ハードディスクやSSDなどのストレージにおけるパーティションの一つで、UEFIに準拠するパソコンで使用されています。Windows10のパソコンを起動する時に、EFIシステムパーティションに記録されているファイルを読み込むことで、OS(オペレーティングシステム)や各種ユーティリティをブート(起動)するようになっています。
EFIシステムパーティションには、パソコンの起動時にファームウェアが用いるデバイスドライバー、他のパーティションにインストールされているすべてのOSのブートローダー及びカーネルイメージ、OSの起動前に実行されるシステムユーティリティプログラム・エラーログといったデータファイルが含まれています。
EFIシステムパーティションは通常削除できない
Windowsのパソコンでは、Windows7から搭載された機能である「ディスクの管理」ツールを使うことでパーティションを削除することが可能となっています。ですが、ディスクの管理からEFIシステムパーティションを選択して削除しようとすると「ボリュームの削除」項目がグレーアウトしてしまい選択不能になってしまうので、EFIシステムパーティションを削除することができません。
なぜEFIシステムパーティションを削除できないのかと言いますと、前述の通りEFIシステムパーティションに記録されているファイルを読み込むことでOSや各種ユーティリティをブートできるようになっているため、EFIシステムパーティションを削除するとWindowsのパソコンが起動できなくなる可能性が高いからです。ですので、間違って削除操作をしてしまってEFIシステムパーティションを削除してしまわないように、通常ではEFIシステムパーティションは保護されて削除できないようになっているわけですね。
EFIシステムパーティションを削除する裏技
上記で説明している通り、EFIシステムパーティションは保護されているため削除することができません。しかし、例えばパソコンで使用している内蔵ハードディスクを外付けハードディスクとして再利用するためにフォーマットを行いたくても、EFIシステムパーティションがあるとハードディスクを完全フォーマットすることができません。その場合は、EFIシステムパーティションを削除したいと考えるユーザーも少なくありません。
また珍しいケースとなりますが、パソコンで稼働させるOSが複数存在している場合は、EFIシステムパーティションを削除してストレージの容量を増やしたいというケースもあるかと思います。
それでは、EFIシステムパーティションを削除する裏技をご紹介します。注意ですが、基本的にEFIシステムパーティションはWindowsのパソコンに絶対に必要なものですし、そのためEFIシステムパーティションは保護されているわけです。EFIシステムパーティションを削除するというのであれば、全て自己責任となります。それでもEFIシステムパーティションの削除を行うのであれば、十分注意した上で下記の方法を実行してください。
「ディスク 1 が選択されました。」と表示されるので、「list partition」とコマンドを入力してEnterキーを押しましょう。パーティションの一覧が表示されるので、「clean」とコマンドを入力してEnterキーを押すことでEFIシステムパーティション・回復パーティションが削除されますよ。
EFIシステムパーティションの削除後にはWindowsパソコンを普通に起動しようとしても起動できなくなる可能性が高いため、起動できるようにする手段は用意しておきましょう。