MP3tagはタグ情報を編集できる
音楽プレイヤーなどでMP3などの音楽ファイルを再生した時に、アーティスト名やアルバム名が表示されなくて困ったことはありませんか?アーティスト名やアルバム名が表示されないのは、「タグ情報」と呼ばれる音楽ファイルの情報が入力されていないからです。タグ情報を編集することで、アルバムやアーティストでプレイリストのソートを行えるようになったり、ジャンルごとに音楽ファイルをまとめたい時に役に立つようになりますよ。音楽ファイルの情報であるID3タグは、タグエディタと呼ばれるソフトから編集することができます。この記事では、フリーソフトのタグエディタである「MP3tag」を使ってタグ情報を入力する方法をご紹介していきます。
MP3tagのインストール方法
それでは、MP3tagのインストール方法を説明します。
下記リンク先のMP3tagの公式ページにアクセスしたら、「mp3tagv302setup.exe(数字はバージョンなので更新されることもあります)」をクリックしてインストーラーをダウンロードしましょう。※2020年7月現在、MP3tagはMacOSに対応していません。動作するのはWindows XP(SP3)・Vista・7・8・10の32bit&64bitバージョンのみになります。
ダウンロードが完了したら、インストーラーを起動します。「Mp3tag v3.02セットアップウィザードへようこそ」画面が表示されるので、「次へ」をクリックしましょう。
ライセンス契約書が表示されるので、読み終わったら「同意する」をクリックして進めましょう。
インストールタイプの選択画面が表示されます。「Standard Installation」はPCを利用するユーザーアカウントすべてで利用できるようにインストールするタイプ・「Portable Installation」はポータブルタイプで、自分だけが利用可能な形式です。基本的にはPortable Installationで問題ないでしょう。選択したら「次へ」をクリックしましょう。
「インストール先を選んでください。」画面では、インストール先フォルダを指定します。デフォルトではユーザーフォルダが選択されているので、問題なければ「次へ」をクリックします。別のフォルダにインストールしたい場合は「参照」をクリックしてインストール先フォルダを指定しましょう。
これですぐにインストールが行われます。インストールが完了すると「Donate」と書かれたボタンが表示されますが、これは寄付ボタンなのでクリックすると寄付用のサイトに移動するため注意しましょう。「次へ」をクリックすればセットアップ完了です。「完了」をクリックしてセットアップウィザードを終了しましょう。これでMP3tagのインストールは完了となります。現バージョンのMP3tagは日本語表記に対応しているので、日本語化する必要がない点が嬉しいですね。
MP3tagの使い方
基本的な使い方

それでは、MP3tagを使ってMP3ファイルにタグ情報を入力してみましょう。MP3tagはインストール時にショートカットアイコンを作成しないので、先程インストールしたフォルダまで移動して「Mp3tag.exe」をクリックして開きましょう。アクセスしやすくするために、右クリックしてショートカットを作成しておくのもいいでしょう。
MP3tagが起動します。ウィンドウ右上の「ファイル」メニューを開いて「ディレクトリを追加」から編集したいMP3ファイルのあるディレクトリを選択するか、ウィンドウ内に直接ファイルをドラッグ&ドロップしましょう。
リストにファイルが追加されたら、編集するファイルをクリックして選択すると左側にタグパネルが表示されます。このタグパネルの「タイトル」に楽曲のタイトル・「アーティスト」にアーティスト名・「アルバム」にアルバム名・「年」は発売年・「トラック」にトラック番号・「ジャンル」に楽曲のジャンルを入力しましょう。また、コメントやアルバムアーティスト・作曲家・ディスクナンバーなどの情報も入力することができます。
タグパネルの下部にはアルバムのカバーアートが表示されます。もしカバーアートを変更したい場合は、カバーアートの上で右クリックして「カバーを追加」から画像を選択することでアルバムのカバーアートを変更することができます。画像ファイルをカバーアートの上に直接ドラッグ&ドロップでもOKですよ。
ちなみに、リスト一覧から該当項目をゆっくり目にダブルクリックすることでも項目を編集することができます。通常の速度でダブルクリックしてしまうと、楽曲が再生されてしまうので注意しましょう。
タグ情報の編集が完了したら、ウィンドウ左上の保存ボタン・もしくはファイルメニューを開いて「フィールドすべてを保存」からタグ情報を保存しましょう。保存を行わずに別のファイルを選択してしまうと、編集した情報が消えてしまうため必ずタグ情報を編集したらすぐに保存するようにしましょう。
また、リスト内のフォルダを一括選択することで選択した音楽ファイルの一括編集を行うことができます。一括編集も左側のタグパベルから行えますが、このときにタイトルなどの「維持」と表示された部分まで編集してしまうと選択したすべての音楽ファイルが同じ名前になってしまうため、アーティストやアルバムなどの共通している項目のみを編集するようにしましょう。表示項目の選択
初期設定されている編集項目が多すぎる・または編集したい項目がない場合は表示項目の選択を行いましょう。ウィンドウ上部の「表示」メニューを開いて「カラムの表示項目を編集」をクリックしましょう。
「カラムの表示を設定」ウィンドウが開きます。ここから表示させたい項目のチェックボックスをオンに、表示させたくない項目のチェックボックスをオフにして「OK」をクリックすれば設定が反映されますよ。タグ情報の取得

タグ情報を手動で入力するのが面倒な場合は、ファイルを選択した状態でウィンドウ上部の「タグを取得」メニューからタグ情報を自動取得することができます。
タグ情報の入力は、特に制限なしで利用できるfreedb・アカウントを作成するかFacebook、Googleアカウントでログインする必要のあるDiscogs・freedbと同様に制限のないデータベースであるMusicBrainzから選択することができます。基本的にはfreedbを使えば問題ないでしょう。
まずは「freedb」をクリックしましょう。freedbはCDDBのデータベースとなっており、ここからアーティスト名とアルバム名で検索することで該当するアルバムのタグ情報を取得することができます。
freedbウィンドウが表示されたら、「挿入された音楽CDから入力」・「選択されたファイルから入力」・「入力」・「ウェブ情報から入力」から選択して「OK」をクリックします。今回はファイルを選択しているので「選択されたファイルから入力」をクリックします。※音楽CDを挿入している場合は「挿入された音楽CDから入力」を選択することで、CD情報を取得することができますよ。
検索結果が表示されるので、合っているものを選択して「次へ」をクリックしましょう。
「タグ情報を設定する」画面にタグ情報が表示されるので、問題なければ「OK」をクリックすればcddbのタグ情報が適用されますよ。