テープ起こしプレーヤーの特徴
テープ起こしプレーヤーは、動画の文字起こしを効率化するためのフリーの支援ツールです。
動画の文字起こしを行う場合、何回も同じ箇所を繰り返し再生して文字を起こしていきますが、このとき何度も同じ箇所をシークするのはとても面倒です。
だからといって区間リピート設定を毎回行うのも面倒でしょう。そういう時に便利なのがテープ起こしプレーヤーです。
テープ起こしプレーヤーそのものに動画編集機能が付いているわけではなく音声プレイヤーに過ぎないですが、データ起こししやすい便利機能がたくさん用意されていて、リピート再生や聞き取りづらいところを聞き取りやすくするノイズ処理などの機能が用意されています。
テープ起こしプレーヤーのダウンロード
テープ起こしプレーヤーはループセッションズ合同会社のサイトから無料でダウンロードできます。
ダウンロードリンクをクリックしたあと、ページに記載のパスコードを入力しましょう。
テープ起こしプレーヤーはダウンロードしたzipファイルを解凍するとインストール完了です。インストーラーはないため、zipファイル内にある「TranscriptionPlayer.exe」がテープ起こしプレーヤー本体となります。
テープ起こしプレーヤーの使い方
ここからはテープ起こしプレーヤーの使い方について解説していきます。
基本操作
まずはファイルを読み込んで再生するといった基本操作を見ていきましょう。
対応している形式はmp3だけでなく、m4aやwav・aac・3gpなど様々な形式に対応しています。
再生中は[Play]ボタンが[Stop]ボタンに変わり、[Stop]ボタンを押して再生を停止すると3秒ほど巻き戻るようになっています。
そのため再生し直すために何度もシークバーを操作したり区間リピート設定をしなくてもいいようになっています。
あとは、再生速度やピッチ変更などの機能を駆使して文字起こししたい箇所をリピート再生したりできます(やり方は後述)。
ショートカットキーの割り当て
テープ起こしプレーヤーを使いこなそうと思うとショートカットキーの割り当てが必要不可欠です。続いてはショートカットキーを割り当てて使いやすくカスタマイズしてみましょう。
ここでテープ起こしプレーヤーでできること(再生・停止など)を実行するショートカットキーを設定できます。デフォルトでは何もキーが設定されていないので、使いやすいキーをショートカットキーとして割り当てましょう。設定した後に保存ボタンを押したらショートカットキーが反映されます。
ショートカットキーはテープ起こしプレーヤーがアクティブじゃない時でも動作するため、動画編集ソフトを触りながらショートカットキーでテープ起こしプレーヤーを操作することが可能です。
ノイズをカットする
ノイズが酷くて聞き取れない声がある場合はノイズをカットしましょう。
左側にある数字が小さいバーから順番に操作していき、聞き取れる音になるまでバーを調整していくといいでしょう。
再生速度を変更する
テープ起こししたいけど早口すぎて聞き取れないという場合は再生速度を遅くしましょう。
スピード変更はリアルタイム反映されるので、聞き取れない声がある時など再生速度の変更が必要な時だけ触るといいでしょう。
巻き戻す時間を変更する
テープ起こしプレーヤーはPlay・Stopを繰り返すことで再生位置を巻き戻すことができます。
巻き戻される時間はデフォルトでは3秒ですが、この時間を変更することが可能です。
変更したあとに[保存]を押すことを忘れないようにしましょう。
また、デフォルトの再生速度も変更できるので、初めから少し遅い状態で再生できるようにしたいという場合は再生速度を0.8など変更しておくと良いでしょう。
最前面表示する
テープ起こしプレーヤーは動画編集ソフトを開きながら使うことがほとんどでしょう。そこで動画編集ソフトを動かす時にテープ起こしプレーヤーが隠れてしまわないよう最前面に表示する設定が用意されています。
最前面表示する設定もオプションから行います。
これで動画編集ソフトの裏に隠れてしまうことがなくなり、常に最前面に表示されるようになります。
ショートカットキーを押している間だけ再生する
設定したショートカットキーを押している間だけ再生するノンロックモードが用意されています。
ノンロックモードはデフォルトでは無効化されており、キー設定から変更できます(事前に再生・停止のショートカットキーを設定するようにしておいてください)。
これで、ショートカットキーを押している間だけ再生されるようになります。ノンロックモードを使えば停止させるのを忘れて再生位置が大きくズレてしまうこともなくなるため、頻繁に再生と停止を繰り返すことになるテープ起こしではかなり有用な機能でしょう。
ただし、動画編集ソフトなど他のソフトウェアを使いつつ使用する前提の機能なので、各ソフトウェアのショートカットキーと重複しないように気をつけましょう。