GmailのSMTPサーバーとは?設定方法やエラーの対処法を紹介!

GmailのSMTPサーバーとは?設定方法やエラーの対処法を紹介!

GmailはGmailサイトや公式アプリで使うことが多いですが、他のメールクライアントでも利用することが可能です。そのときに必要となるのがSMTPサーバー。今回はGmailのSMTPサーバーについて設定方法やエラーの対処法などを解説していきます。


目次[非表示]

  1. GmailのSMTPサーバーとは?
  2. GmailのSMTPサーバーの設定方法
  3. SMTPリレーとは?設定方法は?
  4. GmailのSMTPサーバーのエラーの対処法

GmailのSMTPサーバーとは?

GmailSMTPサーバーとはGmailからメールを送信する際に使用するメールサーバーのことです。

Gmailからメールを送信する際、Gmailから宛先に直接送られるというわけではなく、一旦GmailのSMTPサーバーに送信されます。

SMTPサーバーがメールを受信したら、そのメールを宛先まで送信するという仕組みになっています。送信が正常に完了するとSMTPサーバーからはメールが削除され、SMTPサーバーからメールが流出することもありません。

簡単に例えると、手紙やはがきなどを振り分けて配達する郵便局のようなイメージです。そんなGmailではSMTPサーバーの他にメールを受信するために使用するPOPサーバー、メールをサーバーに残しておき、複数端末でメールを受信できるIMAPサーバーといったサーバーも利用することが可能です。

GmailのSMTPサーバーの設定方法

Gmailからメールを送信する場合はSMTPサーバを設定する必要がありませんが、GmailをOutlookやThunderbirdなどGmail以外のメールクライアントを使ってGmailを使用する場合はSMTPサーバーを設定する必要があります。

SMTPサーバーを設定する前に一つ設定を変更しなければならないポイントがあるため、まずはGmailの設定にアクセスしてください。

Gmail 受信トレイ
「メール転送とPOP/IMAP」に切り替え
設定にアクセスしたら「メール転送とPOP/IMAP」に切り替えます。
「IMAPを有効にする」をクリック→[変更を保存]をクリック
デフォルトでは「IMAPアクセス」が無効になっているので「IMAPを有効にする」をクリックして設定を切り替えて[変更を保存]をクリックします。

IMAPを有効化すると追加設定がいくつか表示されますが、基本的にデフォルトのままで構いません。設定項目に理解している場合のみ変更してください。

これでGmail側の設定は完了です。続いてメールクライアント側の設定ですが、今回はOutlookを使って解説します。

Gmailアドレスを入力
まずはGmailアドレスを入力して接続しましょう。
メールアドレスとパスワードを入力してログイン
Googleアカウントのログインを要求されるので、メールアドレスとパスワードを入力してログインします。
アクセス権限リクエストを全て許可する
メールを送受信するためアクセス権限リクエストが行われるので全て許可して認証します。
「アカウントが正常に追加されました」の画面
しばらく待つとGmail連携設定が完了し、OutlookでGmailを送受信できるようになります。通知設定を行う場合は既存のGmailアプリなどと重複しないように気をつけましょう。

OutlookやThunderbirdといった主要なメーラーでは、IMAPを有効化した状態でGmailのセットアップを行うことで、自動的にSMTPサーバーを設定してくれます。

GmailのSMTPサーバー自動設定に対応していないメールクライアントを使っている場合は以下の情報を手動で設定します。

  • SMTPサーバー名:smtp.gmail.com
  • SMTPポート:465(SSL) / 587(TLS/STARTTLS)
これらの情報をメールクライアントに設定して登録するようにしてください。

SMTPリレーとは?設定方法は?

SMTPリレーとは、GoogleのSMTPサーバー経由でメールを送信できるGoogle Workspace Business Starter(旧G Suite Basic)の機能の一つです。

SMTPリレーサービスを利用することで宛先に迷惑メールやウイルスが届かないようフィルタリングされるようになり、送信メールの安全性を高めることができます。

SMTPリレーは有効なGoogle Workspaceアカウントを持っていないと設定できないので注意してください。また、設定できるのはGmailアドレスではなく、Gmail以外の独自ドメインのみであり、GmailアドレスであればSMTPリレーを設定する必要はありません。

SMTPリレーは有料サービスの機能ですが、使用したい場合はGoogle Workspaceから手続きを行うようにしてください。

GmailのSMTPサーバーのエラーの対処法

GmailでSMTPサーバーを設定したはずなのにエラーが発生してメールを送信できないことがあります。最後にありがちなSMTPサーバーエラーについて見ていきましょう。

SMTPサーバーを設定し直す

SMTPサーバーの設定を間違えていた場合は、何回メールを送ろうとしても失敗します。よくある気づきにくいエラーが、SMTPサーバー名をコピーした際に空白文字などが混ざってしまっているケースです。

空白文字が入っているとGmailのSMTPサーバー名として正しく認識されないことがあるため、心当たりがある方は一度チェックしてみると良いでしょう。

Gmailにログインし直す

何らかの要因でGmailの時計設定などが解除されてしまっており、SMTPサーバーに接続できない・メールを送信できない状態になってしまうことがあります。

ですので何が原因か分からない場合は、一度メールクライアントからGmail設定を削除して再設定・再ログインしてみるといいでしょう。

POPサーバーを有効化してPOP受信後にGmailから削除する設定を意図的に行わない限りGmailにメールは残ったままになるので、Gmail再ログインでメールが消える心配はありません。

ポート番号を変更する

SMTPサーバー名があっていてもポート番号を間違えていたらメールの送信に失敗します。特にGmailはポート番号が2つあり、それぞれ意味も異なります。ポート番号465はSMTP(SSL)のもので587はSMTP(TLS/STARTTLS)のポート番号です。

正しいほうのポート番号を設定しないと送信できないので注意してください。

GmailのSMTPサーバーの復旧を待つ

非常に稀に発生する問題ですが、GmailのSMTPサーバーが落ちてしまうことがあります。

この問題が起きることはめったにありませんが、SMTPサーバーが落ちて停止してしまっている場合は何をどうやってもメールを送信することができません。

この問題の原因にすぐに気づくことは少し難しいですが、実際に発生した場合の影響範囲は非常に広いため、Twitterで「Gmail」と検索するとすぐに情報が見つかります。原因不明のメール送信エラーが発生した場合はSMTPサーバーが落ちてしまっていることを疑って情報収集するといいでしょう。


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