IEでYoutubeの動画が見れない・再生できない
IE(Internet Explorer)はOSがWindowsのパソコンなら最初からインストールされているブラウザで、最新のバージョンはIE11です。
シンプルな外観や最低限のセキュリティ機能を備えており、人気ブラウザのMozilla FirefoxやGoogleChromeと同じタブ機能を搭載しているためパソコンに詳しくない人でも扱いやすいブラウザとなっており、このIEでYoutubeの動画を見ている人も多いと思います。
そんなシンプルブラウザのIEですが、実は人気のあるブラウザ達と比べて性能が低いんです。 IEでYoutubeの動画を見ようとして再生できない・見れないといった不具合を経験した人は多いのではないでしょうか?
動画を再生しようとしたら、エラーのメッセージで「エラーが発生しました。しばらくしてからもう一度お試し下さい。」と表示されるという現象も発生する事があります。
今回は不具合が起きた時のために、IEでYoutubeの動画が再生できない場合の原因や解決法をご紹介したいと思います。
IEでYoutubeの動画が見れない時は、まずは再起動
IEでYoutubeの動画が再生できなくなった時は、まずはパソコンを再起動してみましょう。 IEはシンプルなブラウザなので、IEよりもパソコンに問題が発生しているケースのほうがほとんどです。
ですのでパソコンを再起動することで多くの場合、問題なくYoutubeの動画が見られるようになります。
IEに溜まったキャッシュが原因でYoutubeの動画が見れない場合
原因
パソコンの再起動をしてもYoutubeの動画が再生できない場合、次はキャッシュを削除してみましょう。キャッシュとは「読み込んだファイルを一時保管しておくスペース」のようなものです。
Webサイトに閲覧した時のデータを保存し、次回の表示を早くしてくれます。
ただキャッシュが溜まり過ぎるとYoutubeの場合、速くなるどころか音が出ない・途切れる・動画が止まるなど、再生に影響を及ぼすことがあります。ですので定期的に削除してあげる必要があります。
対処法
IEを起動し、右上にあるメニューボタン(歯車のマーク)をクリックし「セーフティ」の「閲覧の履歴の削除」をクリックします。
画像のように削除する項目が表示されるので、「インターネット一時ファイルおよびWebサイトのファイル」「クッキーとWebサイトデータ」「履歴」にチェックを入れて「削除」ボタンをクリックしましょう。
削除が完了したら、IEを再起動しましょう。
セキュリティレベルが原因でYoutubeの動画が見れない場合
原因
IEには「セキュリティレベル」という設定があります。
このセキュリティレベルが高く設定されていると、閲覧することで問題を起こすWebサイトを見れなくなったり、ダウンロードを禁止することでパソコンを守ってくれます。
ですが、このセキュリティレベルの基準は大雑把です。なので高く設定したままだと何故かYoutubeの動画が再生できないなどの不具合を起こすことがあります。
対処法
IEを起動し、右上にあるメニューボタンをクリックし「インターネットオプション」をクリックします。
インターネットオプション設定画面が表示されるので、「セキュリティ」タブをクリックし、「このゾーンのセキュリティのレベル」項目にあるスライドバーを真ん中である「中高」に設定し、「OK」をクリックすれば設定変更完了です。
セキュリティレベルにひっかかっているためYoutubeの動画が再生できない場合は、これで再生できるようになります。
IEのアドオンが原因でYoutubeの動画が見れない場合
原因
IEにはGooglechromeやFirefox同様に「アドオン」という便利な拡張機能をインストールすることでカスタマイズすることができます。
ですが、このアドオンという拡張機能はプラグインや他のアドオン同士で競合することがあり、その結果不調を起こすことがあります。
ですので新しくインストールしたアドオンが原因で動画が再生できないということも起こりえます。
アドオンの不調・競合が原因でYoutubeの動画が再生できない可能性がある場合は、アドオンが適用されていないIEで確認してみましょう。 アドオン無しのIEはWindowsごとに起動方法が違うので、ここでは数点の起動方法を説明します。
対処法
Windows7などで可能な方法としては、左下の「スタートボタン」から「プログラム」→「アクセサリ→「システムツール」→「InternetExplorer(アドオンなし)」の順にクリックして起動しましょう。
他にも、左下の「スタートボタン」をクリックし、一番下にある検索フォームに「InternetExplorer」と入力して検索する方法もあります。「InternetExplorer(アドオン無し)」が検索結果に出てくると思うので、それをクリックして起動しましょう。
Windows8にはアドオン無しのIEが存在しません。ですのでキーボードの「Winキー+R」で「ファイル名を指定して実行」を呼び出して、「iexplore -extoff」と入力しましょう。これで、アドオン無しの状態でIEを起動することができます。
アドオン無しの状態でYoutubeの動画が再生できればアドオンが原因ということになります。もしこの状態でも動画が再生できない場合は、別の方法を試してみましょう。
GPUレンダリングが原因でYoutubeの動画が見れない場合
原因
IEはページの表示をスムーズにするために、ハードウェアのGPU(グラフィックプロセッサユニット)の性能を活かしています。
しかし、自分のパソコンのGPUが利用できなくなっている場合は動画が再生できないなどの問題が起こります。
GPUが問題を起こしている場合は、IEがGPUを使用しないように設定することで改善されることが多いです。
対処法
IEを起動し、右上にあるメニューボタンをクリックし「インターネットオプション」をクリックします。 インターネットオプション設定画面が表示されるので、「詳細設定」タブをクリックし、「アクセラレータによるグラフィック」の「GPUレンダリングではなく、ソフトウェアレンダリングを使用する」にチェックを入れ、「OK」をクリックしてIEを再起動すれば設定が反映されます。
もしYoutube動画の再生が「FlashPlayer」で行われている場合はYoutube側も設定する必要があります。 Youtubeの動画の上で右クリックして「設定を」クリックし、「ハードウェアアクセラレーションを有効化」にチェックを入れましょう。これで設定完了です。
FlashPlayerが最新でないためにYoutubeの動画が見れない場合
原因
2017年現在、Youtubeの動画を再生しているのは「HTML5プレイヤー」ですが、IEのバージョンによっては対応していないため「FlashPlayer」を使用することになります。
ですが、このFlashPlayerのバージョンが最新でない場合はYoutubeの動画が再生できない状態になります。
対処法
AdobeのWebサイトに行き、最新版のFlashPlayerをダウンロードしましょう。Adobe Flashplayerのリンクを貼っておきます。
IEから別のブラウザに切り替えるという選択肢
この記事では、IEでYoutubeの動画が再生できない場合の原因と対処法を紹介してきました。ですが本当のところ、IEをメインのブラウザとして使用するのはあまりいい選択とはいえないのです。
理由は簡単で、ブラウザとしての性能の低さです。デフォルトで搭載しているしMicrosoftが提供しているから安心と思いがちなのですが、少しネットを調べればIEの性能の低さについて説明しているサイトがいっぱい出てくるでしょう。実際「Googlechrome」と性能を比較すると、倍以上の差があるようです。
ですので、IEでYoutubeの動画が見られなくなった時に毎回四苦八苦するよりはブラウザを変えてしまったほうが良いかもしれません。
乗り換えるブラウザとしてオススメなのが記事内でも触れている「Googlechrome」です。 Google社が提供しているこのブラウザはシンプルで処理が早く、非常に人気の高いブラウザとなっています。
「HTML5プレイヤー」にも対応しているため、Youtubeの動画が見れなくなることはほとんどないと言っても良いでしょう。
「Mozilla Firefox」もオススメのブラウザです。こちらはカスタマイズ性の高さがウリのブラウザで、Chromeと同じくらいの人気があります。 「Googlechrome」「Mozilla Firefox」のどちらも無料で提供されているので、とりあえずインストールしてみて気に入ったほうを使ってみることをオススメします。