Macでシンボリックリンクを作成しよう
みなさんはMacでシンボリックリンクを使っていますでしょうか?もしかすると全く名前自体聞いた事が無いという方もいるかもしれません。
しかしシンボリックリンクの機能を上手く活用することで、Macの操作が効率化される可能性があります。
ぜひ今回の記事でシンボリックリンクの作成の仕方や使い方を理解して、シンボリックリンクを使ってみましょう。
シンボリックリンクとは何?どういう意味があるの?
シンボリックリンクは簡単に説明すると、Windowsユーザーの方にはおなじみのショートカットとほとんど同じです。
見た目は通常のファイルとかわりませんが、対象ファイルまでのパスを情報として持っています。
使い所としては例えばコマンドで操作しているときに、とても階層の深いファイルやフォルダに対してシンボリックリンクを貼っておくと、cdコマンドなどで少ないタイプ数で対象のファイル/フォルダまで辿り着けます。
シンボリックリンクはあくまでファイルやフォルダの参照するファイルなので、シンボリックリンクを削除したとしても、対象のファイルやフォルダが削除されることはありません。
(Windowsでもショートカットを削除しても、アプリは消えませんよね)
Windowsでもよく共有フォルダなどのショートカットを作成して、デスクトップに置いている方がいますが、まさに同じような形でシンボリックリンクを利用します。
エイリアス(alias)とは何?
コンピュータの世界でエイリアスというと、コマンド名の別名や、メールのアドレス名などにつけられる別名のことをエイリアスといいます。
Macではエイリアスとシンボリックリンクはほぼ同じ意味です。ここではわかりやすさ重視で同じものとして、扱っていきます。
Macでシンボリックリンクを作成する方法
それではMacでシンボリックリンクを作成する方法をご紹介していきます。
ターミナルからコマンドを使って作成する
シンボリックリンクを貼るには「ln」というコマンドを使います。今回は試しに現在いるフォルダにDropboxまでのシンボリックリンクを作成してみましょう。
下記のコマンドで現在いるディレクトリにDropboxまでのシンボリックリンクを作成することができます。
ln -s ~/Dropbox/ .
Finderで見てみるとDropboxというフォルダが作成されており、左下に矢印が表示されていますね。
これがシンボリックリンク(種別としてはエイリアス)を表しています。
こちらのフォルダを開くと、Dropboxの中身が開きます。
またターミナルからcdコマンドで移動することもでき、lsでファイル/フォルダを表示させてみるとDropboxの中身のファイル/フォルダが表示されるかと思います。
cd ./Dropbox ls -la
アプリを使って作成する
コマンド操作が苦手と言う方もアプリを使ってシンボリックリンクを作成することができます。
githubというコードの共有サービスのリンクですが、以下のリンクのdmgファイルをダウンロード&インストールしましょう。
インストール後にフォルダやファイルを選択して、右クリックでサービスを選択しましょう。
するとMake Symbolic Linkが表示されます。
Make Symbolic Linkをクリックすることで、アプリを使ってシンボリックリンクが簡単にFinderから作成することができます。
Macでシンボリックリンクを削除するには
シンボリックリンクを削除するにはターミナルではunlinkというコマンドを利用します。
unlink シンボリックリンクファイル名
またはファイルと同じようにrmを使っても削除できますし、Finderからゴミ箱にドラッグ&ドロップすれば、削除することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はMacのシンボリックリンクの作成の仕方についてご紹介してきました。
ぜひ自身がよく使うディレクトリや、シンボリックリンクを作成しておいたら便利だろうというところを考えてシンボリックリンクを作成してみましょう。