Androidのセルスタンバイとは?
AndroidスマホのSIMをdocomoなどの三大キャリアからMVNOの格安SIMに乗り換えた時に、何故かバッテリーの消耗が激しくなるなどの問題が起こったことはありませんか?
セルスタンバイ問題とは、3Gの無線通信を受信できるスマホにおいて「セルスタンバイ」プロセスによって電池の消耗が激しくなってしまう現象のことです。
通話回線に未接続の時にセルスタンバイ状態になるのですが、この状態になると通話回線を検索し続けるために電池の消耗が激しくなってしまい、急速にバッテリーの残量が減ってしまいます。
LTEの無線通信の環境下では発生せず、基本的に3Gの無線通信で起きるとされています。
電池を消費しているグラフの中に「セルスタンバイ」が含まれている場合、そのスマホではセルスタンバイ問題が発生しています。
今回は、この厄介なAndroidのセルスタンバイ問題の対策方法について説明していきます。
Androidのセルスタンバイ問題の対策をしよう
それでは、Androidスマホで発生するセルスタンバイ問題の対策について紹介します。
通話機能付きorSMS付きSIMを利用する
MVNOで提供されているデータ通信専用のSIMカードは、スマホの端末によっては受信できない3G回線を探し続けてセルスタンバイ状態を引き起こしていしまいます。
データ通信専用のSIMカードを使用していてセルスタンバイ現象が起こってしまった場合は、通話機能付きのSIMカードかSMS付きのSIMカードに切り替えてみましょう。通話回線を受信できるようにすることで、セルスタンバイを回避することができるようになります。
セルスタンバイ状態にならないスマホを購入する
MVNOの格安SIMでセルスタンバイ問題が多発している影響からか、近年のSIMフリースマホはセルスタンバイ対策を行っているためセルスタンバイが発生しづらくなっています。もしスマホを買い替える予定があるのであれば、購入予定のスマホがセルスタンバイ問題が起きにくい端末なのかどうか調べてみましょう。
モバイルルーターを利用する
モバイルWiFiルーターを利用することでセルスタンバイを回避することができます。使っているスマホがデータ通信のみの利用の場合はデータ通信専用SIMだとセルスタンバイが発生してしまいますが、モバイルWiFiルーターを利用して通信することで対策することができます。
機内モードを使う
スマホに搭載されている「機内モード」は、無線通信や電話通信を遮断して無効にするためセルスタンバイを回避することができます。機内モードに設定するとWiFiやBluetoothも同時に無効化されますが、後から個別にオンにできるので通信環境はWiFiのみといった場合におすすめです。
Androidの機内モードについては下記の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
スマホのroot化を行う
Androidスマホは、一般の人が間違って重要なシステムをいじったりしないように「ユーザー権限」の範囲内の動作しか行なえないようになっています。ですがroot化を行うことでユーザー権限範囲外の動作も行えるようになるので、通信周りのシステムをいじってセルスタンバイを避けることも可能です。
しかし、スマホのroot化は専門的な知識が必要です。システムに変更を加えるため一歩間違っただけでスマホが起動不可(通称:文鎮)になってしまうことも珍しくありません。
また携帯電話メーカーはroot化を認めていないので、root化を行った場合はメーカーの保証を受けられなくなってしまいます。セルスタンバイ対策ができるとはいえ、できるだけこの方法は避けたほうが無難です。
以上がセルスタンバイ問題の対策になります。
こういった問題などでAndroidスマホのバッテリーが心配な方は、バッテリーの管理・節電アプリを用いて管理する方法もあります。
下記リンク先の記事でバッテリー管理・節電アプリを紹介していますので併せてご覧ください。
まとめ
Androidのセルスタンバイ問題の対策をしよう!バッテリーを長持ちさせるには、いかがでしたでしょうか?
MVNOの格安SIMの台頭と共に問題視されるようになったセルスタンバイ問題。セルスタンバイ状態になるとバッテリーの消耗が激しくなり、あっという間に電池残量が少なくなってしまうことも少なくありません。
もしお使いのスマホやSIMカードでセルスタンバイが発生する場合、記事内で紹介している対策方法を参考にしてセルスタンバイ問題を防いでみてくださいね。