Discordとは?Skypeとの違いを比較
ボイスチャット・テキストチャットツールで人気の「Discord」をご存知でしょうか。
以前はボイスチャットツールといえばSkypeを利用しているユーザーが多かったのですが、近年ではDiscordを利用しているユーザーが非常に増えてきました。
現在でもSkypeを利用しているユーザーの中には、SkypeとDiscordの違いについて気になっている方やSkypeの代わりとして使ってみたい方も多いかと思われます。
そこで、今回の記事ではSkypeとDiscordの違いについてご紹介します。
アプリケーションの重さ
Skypeは動作が重い上に、メモリも結構な量を消費します。一方Discordは動作が軽く、起動直後からサクサク動きます。筆者の環境では、それぞれのアプリの起動時のメモリ消費量はSkypeが86MB、Discordが31MBでした。倍以上の差がありますし、Skypeはここから更にメモリを消費していきます。
ボイスチャット機能
Skypeでボイスチャットを行う場合、ボイスチャットを行う相手に通話をかける必要があります。また、グループでボイスチャットを行う場合も誰かがホストとなって通話をかける必要があり、ホストが通話を終了するとその時点でグループでのボイスチャットが終了する仕様です。
Discordのボイスチャットは通話をかける必要がなく、「音声通話を開始」を押してボイスチャット待機状態になり、相手も通話に入ってくることでボイスチャットが始まります。グループでのボイスチャットでもホストユーザーを用意する必要がなく、通話待機状態にして他のユーザーを待つといったこともできます。1対1の通話もグループでの通話も入退室自由という点がとても優れています。
通話の音質を比較すると、DiscordのほうがSkypeに比べて音質が良くクリアに聞こえます。音声設定もSkypeとは比較にならないほどDiscordのほうが色々な設定を行うことができます。例えばAさんのボリュームが大きいから多少音量を下げる・一方Bさんはボリュームが小さすぎるので音量を大きく上げる…といった個別の音量調整ができる点なども優れています。
テキストチャット機能
テキストチャット機能に関してはそこまでの差がなく、どちらもメンションを備えているので特定ユーザーに向けての通知で困ることはありません。
ただ、ファイル送信の面はまだまだSkypeのほうが便利です。Discordでは8MB以上のファイルを送ることができませんが、Skypeでは300MBまで送れるのでファイルのやり取りを行いやすいという利点があります。
回線・サーバーの安定度合い
Skypeではサーバーダウンが目立つことがありますね。一度回線が落ちると復旧までかなりの時間を要するため、他のユーザーと長時間連絡を取れなくなってしまいます。
Discordは各国にサーバーを用意しており、グループで使用しているサーバーがダウンしたら別のサーバーに切り替えるなどの対処がしやすいです。
コミュニティ機能
チャットグループを作成した場合に、Skypeではユーザー状態表記がオンライン・退席中・オフラインなどの大雑把になっています。グループの下に細かいグループを作るといったことは行なえません。Discordではユーザー状態をオンラインステータスに加えて「~をプレイ中」と、遊んでいるゲームのタイトルが表示されます。このため、Skypeに比べて相手の状態がわかりやすく、コミュニケーションも取りやすいですよ。また、サーバー内に複数のチャンネルを作ることができるので一つのグループの中に更に複数のグループを作ることができます。
また、Discordはサーバーにbotを設置することができます。ユーザーの管理や特定のプログラム・チャットの翻訳をbotに任せるといったことが行えるのが嬉しいですね。
Discordがおすすめの方
上記の説明を踏まえて、Skypeの代わりにDiscordの導入をおすすめできるユーザーについてご紹介します。
ゲーマー
Discordの動作の軽さやメモリ消費量の少なさは、ゲーマーにとって非常に嬉しいですね。Skypeだと起動しているだけで重くなりゲームにラグが発生したり、通知で大きなラグを発生させてしまうこともありますが、Discordではそういった心配に悩まされずに済みますよ。
在宅ワーカー・仕事のグループ管理者
在宅ワークの難点の一つに「リアルタイムでのコミュニケーションが取りづらい・相手が何をしているか分かりづらい」という点があります。
Discordであれば通話の入退室が自由で都合の合うときに通話が行えたり、ステータス表示などで他ユーザーの状況が分かるので仕事のグループ管理を行いやすいなどの利点があります。
投資家
投資の界隈ではリアルタイムの情報収集が重要です。近年では仮想通貨界隈が盛り上がっており、投資家同士でDiscordを利用してグループを作り情報を共有しあうという動きがよく見られ、人気投資家はサーバーにサロンを立ち上げ、自分の持つ投資テクニックをサロンの入会者に教えていたりもします。
更に仮想通貨の公式のコミュニティーもDiscordで存在していたり、ますますDiscordが活躍する場が増えつつあります。