Outlookが起動しない問題
ビジネスなどでよく使用するOutlook。起動時には必ずプロファイルの読み込みが発生します。
ですが、バージョン2016・2019において、なぜかずっとプロファイルの読み込み中の画面でOutlookが一向に立ち上がらないことがあります。
何らかの対策をとっていない場合、Outlookが使えないだけで全てのメールを確認できないほか、送信することもできないため非常に困ったことになってしまいます。
今回はOutlookが起動しないときの対処方法などを紹介してきます。
Outlookが起動しない問題ですぐにメールが見たい場合
実はメールアドレスとパスワードさえあればOutlook以外でもメールを見ることができます。
Outlookは「メールアドレスを使ってメールの送受信ができるクライアントソフト」であり、メールアドレスそのものは独立しています。
そのためGmailなどのほかのメールソフト・サービスを利用することでメールを見ることができます。
今回はOutlook以外の代替案としてGmailを例に紹介します。予めGoogleアカウントでログインし、Gmailを開ける状態にしておいてください。
この際、似た名前の項目として[他のメールアドレスを追加]がありますが、こちらはまた別ものですので注意してください。
表示されたテキストボックスに、Outlookでメールの確認ができていないメールアドレスを入力してください。メールアドレス入力後、[次へ]をクリックします。
[Gmailifyでアカウントをリンクする]を選択できる場合はこちらを選択します。
[このプロバイダはGmailifyでは使用できません]と表示される場合は[他のアカウントからメールを読み込む]にチェックを入れます。
Gmailifyでアカウントをリンクする場合
この場合は追加するメールアドレスのパスワード入力画面が表示されるので、パスワードを入力してログインするとGmailの受信トレイに、これまで届いたメールがGmail受信トレイに追加されていきます。
他のアカウントからメールを読み込む場合
こちらは先ほどの方法と比べて少々難しいです。
このような設定を方法を見ながら、POPサーバーやSSL設定などを行いますが、サーバー周り知識が全くない人には非常に難しいです。
設定を一つでも間違えるとメールが受信できないので、周囲にメール設定に関する知見がある人がいるならば相談するようにしましょう。
ちなみにメールアドレスの追加後、即受信トレイにメールが届くのではありません。メールの追加が完了するまで少し時間がかかるのでしばらく待ってから受信トレイページをリロードしてみましょう。
また、Gmailの場合はGmailアドレス宛に届いたメールと新たに追加したメールアドレス宛のメールが混在することになるので、目的のメールを探したい場合はフィルターをかけたり検索機能を使うことがおすすめです。
Outlookが起動しない場合の対処法
先程Outlookが利用できない際の一時的な対処方法を紹介しましたが、根本的なOutlookが開かない、応答なしになるというトラブルは解消していません。
続いてはOutlookが起動しない場合の対処法を見ていきましょう。
修復機能を利用する
Outlookを含むOfficeソフトには修復機能が用意されています。Outlookが全く起動せず、応答なしになる・固まるという症状が起きている場合はOutlook本体に異常が発生している可能性が高いです。
この場合は以下の手順で修復を行います。
この際実際にアンインストールするわけではなく、コントロールパネルでプログラム一覧が表示されるだけなので安心してください。
「MicrosoftOfficeXXX」の「XXX」は365・2016・2019といったようにOfficeのメジャーバージョンを指しています。どのバージョンのOutlookを使用しているかによって異なるので注意してください。
修復プログラムを起動すると「クイック修復」「オンライン修復」の2つから選べますが、まずは「クイック修復」を試してください。
クイック修復でもOutlookが起動しない場合は「オンライン修復」を試すようにしてください。
ただし「オンライン修復」は時間がかなり掛かるため、予め時間に余裕を持った状態で行うようにしてください。
セーフモードで起動する
Outlookはセーフモードで起動できるオプションが用意されています。
セーフモードで起動する場合、メールアカウントのパスワードの再入力が求められることがあるので、必要に応じて入力するようにしてください。
通常起動は上手く行かず、セーフモードでの起動で上手くいく場合は、何らかのデータが破損しているのでOfficeソフトの修復機能を使うか再インストールしてみてください。
メールデータが破損していた場合の対処
複数のメールアカウントを登録していて、一部のメールアカウントのメールの送受信ができない場合はメールデータが破損している可能性があります。
この場合は「Scanpst.exe」というシステムツールを利用します。このシステムツールはフリーソフトではなく、Outlookをインストールした際に自動的にダウンロードされています。
「Scanpst.exe」はOutlookがインストールされているフォルダにありますが、エクスプローラーだけで見つけ出すのが少々面倒です。
Outlookがインストールされているフォルダをかんたんに見つける方法があるので紹介します。
そのまま、プログラム一覧からOutlookを見つけ出してください。
これでOutlookがインストールされてるフォルダが表示されます。
プロファイルを再作成する
メールデータの修復でも直らない、だがOutlookは起動できるという場合はプロファイルを再作成してみてください。
プロファイルを一旦削除した後に再作成することで問題が解消されて、正常にメールが受信できるようになる可能性があります。
どの方法を試してもうまくいかない場合は是非試して下さい。
まとめ
Outlookは非常に便利なメールソフトですが、いざトラブルが発生すると大変面倒なことになってしまいます。
仕事に使っていた場合はメールでの連絡を取り合うこともできませんし、業務連絡も受信できません。
そのようなトラブルが起きても冷静に対応できるように、Gmailなどの他のメールソフトも使えるようにしておくか、トラブル対処法を覚えておくようにしましょう。