Firefoxが重い・遅い原因とは?
使いやすいブラウザとして親しまれているFirefox、Firefox Quantumに更新されてから更に高速になりFirefox Quantumは今までのFirefoxより2倍速くなったと言うわれています。ですが時にブラウザゲームや動画を見ている時ブラウザが重い、動作が遅いと感じたことはありませんか?
大体のケースは急に重くなるのではなく、データが少しずつ溜まっていくのが原因です。閲覧履歴やキャッシュ、ブラウザゲームのパスワードやIDなどパソコンを使っていれば自然に溜まるデータばかりです。
重い、動作が遅いと感じたらどう対処したらいいの?とお悩みの方の為に今回は、Firefoxを軽量化・高速化させる方法12選を紹介します。ぜひ参考にしていただき、定期的にデータの整理をしてください。
Firefoxを軽量化・高速化させる方法12選
それではFirefoxを軽量化・高速化させる方法12選を紹介します。
1.Firefoxを再起動させる
再起動させることでメモリ解放され、軽くなります。
また、タブを複数開いている場合は「タブを閉じて終了しますか?」というメッセージが表示されるので「タブを閉じる」をクリックして閉じてください。あとは再びFirefoxを起動させればメモリ解放され、軽くなります。
2.キャッシュ、履歴、cookieを削除する
Firefoxに限ったことではありませんが、ブラウザはキャッシュや履歴、cookieが溜まりすぎると、読み込みが遅いなどのトラブルの原因になります。
もしかしたらキャッシュや履歴、cookieを削除してないから動作や読み込みが遅いのかもしれない・・・というユーザーの方はキャッシュや履歴、cookieを削除してください。
あれ?上部にメニューがない・・・というユーザーの方は上部にカーソルを移動させ、右クリックし「メニューバー」をクリックしてください。これで表示されます。
①「オプション」が開いたら左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
②右側に「プライバシーとセキュリティ」が表示されたら下の方に下げていくと「履歴」があるので「履歴を消去」をクリックします。
すると「最近の履歴を消去」という画面が開きます。
①消去する履歴の期間を選びます。
1時間以内の履歴、2時間以内の履歴、4時間以内の履歴、今日の履歴、すべての履歴の中から選択できます。期間はこの中から自分にあった期間を選んでください。
表示したページとダウンロードの履歴、現在のログイン情報、検索やフォームの入力履歴、Cookie、キャッシュの中から選択します。この中で注意が必要なのは「現在のログイン情報」です。HTTP認証でサイトにログインしている場合、その情報が削除され、ログアウト状態になります。パスワードなど覚えてない方は1度確認してください。
キャッシュや履歴、cookieの削除は定期的にすることで動作が遅いなどのトラブルを避けることができます。ぜひ定期的にキャッシュや履歴、cookieの削除をしてください。
3.ブックマークの整理をする
仕事や趣味でインターネットは欠かせない存在になり、たくさんのサイトをブックマークしている方もいらっしゃると思います。しかし、大量のブックマークは動作が遅くなる原因にもなります。
いいきっかけだと思い、必要ないブックマークは削除し整理してください。
定期的にブックマークのフォルダ分けなどをし、ブックマークを整理していらないブックマークは削除していってください。
またフォルダごと削除したい場合は削除したいフォルダを右クリックしてメニューが表示されたら「削除」をクリックしてください。
4.アドオンを調べる
Firefoxには便利なアドオンがたくさんあります。ついついたくさんのアドオンをインストールしている方もいらっしゃると思います。しかし時に、このアドオンがFirefoxが重い原因になっているというケースもあります。
このアドオンをインストールしてから重くなったから削除したい、使ってないアドオンを削除したいというユーザーの方の為にアドオンの削除方法を解説します。
①「アドオン」が表示されたら左側のメニューから「拡張機能」をクリックします。
②右側に「拡張機能の管理」の画面が開くので削除したいアドオンの右上にある「・・・」をクリックし、メニューが表示されたら「削除」をクリックしてください。
「拡張機能の管理」には更新が止まり、使用できないアドオンも表示されています。使用できなくなっているアドオンは定期的に削除してください。
セーフモードを使うことでアドオンが原因で重いのかまたは、それ以外の理由でFirefoxが重いのか調べることができます。
まず上部のメニューの「ヘルプ」をクリックし「アドオンを無効にして再起動」をクリックします。
「再起動」をクリックするとFirefoxが終了され、自動的に再起動されます。Firefoxのセーフモードはインストールしたアドオンやテーマを一時的に無効にした状態にされます。Windowsにもセーフモードはありますが、全くの別物です。
セーフモードでサイトを開いた場合、サイトや動画が重くないか確認してください。もしセーフモードでサイトや動画がスムーズに見れるのなら、アドオンに原因がある可能性がとても高いです。
アドオンを1つずつ削除していき、どのアドオンが原因か突き止めてください。もしセーフモードにしても動画やサイトが重い場合はアドオンやテーマ以外の原因が考えられます。
5.Firefoxを最新バージョンにする
Firefoxの動きが重い、おかしいと思ったらFirefoxのバージョンも確認してください。Firefoxのバージョンが古いことで動きが重い、おかしいといったトラブルが起きるケースがあります。この問題はFirefoxを最新バージョンに更新すると解決されます。
①オプションが表示されたら左のメニューから「一般」をクリックします。
②少し右の画面を下にスクロールすると「Firefoxの更新」があるので、そこで今のバージョンを確認してください。最新バージョンになっている時は「ソフトウェアの更新を確認」と表示されます。
「再起動してFirefoxを更新」と表示された時は最新バージョンに更新する必要があります。「再起動してFirefoxを更新」をクリックして、再起動してください。
③「Firefoxの更新動作」で好みの更新動作が選択できます。おすすめは「更新を自動的にインストールする」です。「更新を自動的にインストールする」にしておけば自動で最新バージョンにインストールされます。
また、使用中のバージョンを確認する方法は他にもあります。まず上部のメニューの「ヘルプ」をクリックし「Firefoxについて」をクリックしてください。すると画面に今使っているバージョンが表示されます。
6.スムーズスクロールの機能をオフにする
スムーズスクロールを使っていますか?スムーズスクロールを使えば長いページも見やすいので、利用しているユーザーの方も多いと思います。しかし一方で、スムーズスクロールを使うとスクロールが滑らかになり、独特の動きをするので、パソコンに負担がかかりパソコンの動作が遅くなるという問題もあります。
スムーズスクロールじゃなくてもいいというユーザーの方はオフにすることでパソコンへの負担が減ります。
①「オプション」が開いたら左のメニューの「一般」をクリックします。
②右の画面を少し下にスクロールさせると「ブラウザ」があるので「スムーズスクロール機能を使用する」のチェックを外します。
これでスムーズスクロールがオフになりました。動作が変わったか確認してください。
7.プロシキの設定をオフにする
そもそもプロシキの設定って何?というユーザーの方もいらっしゃると思います。プロシキとは簡単に言うと、代理サーバーのことです。プロシキを設定しておくと、IPアドレスが匿名化されアクセスできます。また企業の多くはセキュリティ強化のためにプロシキを設定しています。
しかし一方で通信速度が大幅に低下するというケースもあります。ちょっと動作が遅すぎて困る・・・という場合はプロシキの設定をオフにしてください。
これでプロシキの設定がオフになりました。プロシキの設定はIPを変えれてとても便利ですが、普段ネットを見るだけならオフにしていても問題ありません。上手にプロシキの設定を使い分けてください。
8.クラッシュリカバリーの保存の期間を長くする
Firefoxを使っていると動作をしなくなった、Firefoxが落ちた時、助かるのがクラッシュリカバリーの機能です。クラッシュリカバリーはそれまで開いていたタブを復元してくれます。とても便利な機能で、この機能のおかげで助かった!という事もあると思います。
クラッシュリカバリーは初期設定では保存間隔が10秒、または15秒ごとになっています。小まめな保存はとてもありがたいのですが、それが原因で動作が遅くなる時もあります。
動作が遅くなるなら、クラッシュリカバリー事態を無効にしたらいいのでは?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、クラッシュリカバリーはやはり、いつ予期せぬことが起こるか分からないので、設定しておいた方がいいと思います。
またタブを複数開かなければクラッシュリカバリーの負担がその分減りますが、調べ物をしているとついつい複数のタブを開いてしまいます。
そこで今回提案するのが、保存期間を長くするという方法です。保存期間を長くすることでクラッシュリカバリーの負担も軽減されます。
②「browser.sessionstore.interval」の「値」の部分をダブルクリックします。
③「整数値を入力してください」というメニューが表示されるので、ダイアログに好みの数字を入力してください。この数値は1秒=1000になります。例えば25秒に設定したいなら2500になります。
数値が長すぎるといざFirefoxの動作が停止した時役に立ちませんし、短すぎても動作が重くなるので不便だと思います。自分にあった数値を見つけてください。
9.アクセシビリティーサービスをオフにする
アクセシビリティーサービスはアプリと連携などに役立ちますが、しかし動作が遅くなる原因になるケースもあります。Firefoxの公式も、アクセシビリティーサービスはパフォーマンスの低下につながる可能性があると考えています。
使わない方はアクセシビリティーサービスをオフにしてください。
①「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
②右の画面を下の方にスクロールしていくと「許可設定」があるので「アクセシビリティーサービスによるブラウザーへのアクセスを止める」にチェックを入れます。
チェックをいれると「Firefoxを再起動」というメッセージが表示されるので「Firefoxを今すぐ再起動」をクリックしてください。再起動すると設定が反映されます。
10.メモリ使用量を解放する
長時間パソコンを使い続けると、当然メモリ使用量は溜まります。再起動をしていないのならなおさらです。メモリ使用量を定期的に解放させないと動作が重くなります。
メモリ使用量の解放と聞くと何だか複雑そう・・・と思う方もいらっしゃると思いますが、メモリ使用量の解放は簡単にできます。
①URL欄に「about:memory」と入力し「Enter」を押します。
②「Measure」をクリックします。するとメモリ状況が表示されます。
③メモリ使用量を解放したい場合は「Free memory」の「Minimize memory usage」をクリックすればメモリ使用量が解放されます。
簡単に解放できるので何となく動作が遅いな・・・と思ったらメモリ使用量を確認し、解放してください。
11.アドオンを使う
アドオンの中にはブラウザを軽量化、高速化してくれるものがあります。これらのアドオンを利用することで、今まで以上にFirefoxを快適に使うことができます。
どんなアドオンが軽量化、高速化に役立つの?という方の為におすすめのアドオンを3つ紹介します。
uBlock Origin
動画で表示される広告も非表示にしてくれます。広告がない分サイトが軽量化され、動作もスムーズになります。
NoScript Security Suite
サイトのJavaScriptやFlashが重いと感じたことはありませんか?JavaScriptやFlashなどのスクリプトは様々なサイトで使われていますが、ブラウザが重くなるので正直いらない・・・というユーザーの方もいらっしゃると思います。
スクリプトはブロックされている分軽量化され、快適にFirefoxを利用できます。
Disconnect
サイトの広告を見てみると、最近自分好みの広告が増えたと思いませんか?これはユーザーの好みを追跡するトラッキングという機能が使われているからです。
中には個人情報がとられるトラッキングが嫌というユーザーの方や、トラッキングのせいで動作が遅いからオフにしたいというユーザーの方もいらっしゃると思います。
12.リフレッシュを使う
どの方法を使っても動作が重い、遅いという場合は、Firefoxをリフレッシュをしてください。リフレッシュをすれば一部の情報を維持したまま初期化状態に戻してくれます。
削除されるデータは下記の通りです。
- 拡張機能
- サイトごとの設定
- DOMストレージ
- セキュリティ証明書
- デバイスの設定
- オプション
- ユーザーが追加した検索エンジン
- ダウンロードの時の動作
- ツールバーのカスタマイズ
- ユーザスタイル
削除されないデータは下記の通りです。
- パスワード
- ブックマーク
- ユーザー辞書
- cookie
- ダウンロード履歴、閲覧履歴
- 開かれているウィンドウとタブ
- ウェブページ上のフォームの入力補完情報
しっかり削除されるデータを確認後、下記のリフレッシュ方法でリフレッシュしてください。
まとめ
Firefoxを軽量化・高速化させる方法12選を紹介しました。ブラウザゲームや動画を見ている時、カクカクなり動作が遅くなるとイライラしてしまう事があります。ブラウザゲームや動画の大事なシーンでカクカクしないように定期的にデータの削除などのメンテナンスをしてください。
今回紹介した方法はどれも簡単にでき、時間もあまりかかりません。Firefoxが重い、遅いと感じる前にぜひ定期的なメンテナンスをしていただきFirefoxを快適に利用してください。