Sandboxieとは?
Sandboxieとは、ソフトウェアを仮想的に隔離した領域で実行することで安全に実行することができるフリーソフトです。
リリース当初は有償ソフトウェアでしたが、2019年に無償化されています。
仮想化ソフトウェアというとVirtualBoxやHyper-Vなどがありますが、そういったホスト型仮想化ソフトウェアは気軽に利用できるかと言うと難しい上に、ハードウェアの仮想化支援機能を必要とするため、対応していないパソコンでは利用することはできません。
ですがSandboxieはそういった仮想化支援機能を必要とせず、もっと手軽に利用することができます。Sandboxieを使ってソフトウェアを安全に実行すれば、万が一そのソフトウェアがウイルスやトロイの木馬などのマルウェアだったとしても、感染を防ぐことができます。
エクスプローラーを含むあらゆるソフトウェアをサンドボックスで実行できるのも大きなポイントの一つです。
Sandboxieのインストール方法
それでは早速Sandboxieを入手していきましょう。SandboxieはMajorGeeksから入手します。
ダウンロードしたら起動してください。
初回起動時
チュートリアルではSandboxieの使い方が簡単に解説されてるので見ておくようにしましょう。使い方はこの記事でも後ほど解説しています。
これでSandboxieを使う準備完了です。
インストールできない場合
Sandboxieは32bit版と64bit版がありますが、この2つには互換性がないため、64bitのパソコンには64bit版のSandboxie、32bitのパソコンには32bit版のSandboxieしかインストールできないようになっています。
Sandboxieの使い方
ここからはSandboxieを使ってソフトウェア安全に実行する方法を紹介していきます。
Webブラウザをサンドボックスで実行
Webブラウザをサンドボックスで実行して安全なブラウジングを行う場合は、以下の手順で行います。
ちなみに、Sandboxieが標準で対応しているWebブラウザがInternet Explorerであるため、ソフトウェア名にも頭文字を取った「ie」がついています。
サンドボックスで実行されているWebブラウザであれば、万が一マルウェアに感染する可能性があるサイトにアクセスして実際に感染してしまうようなことをしてしまっても、その被害を避けることができます。
Sandboxieで使えるWebブラウザはInternet Explorerですが、Google ChromeやFirefoxなどの別のブラウザをサンドボックスで実行したい場合は、後述する「プログラムを指定してサンドボックスで実行」を参考にしてください。
プログラムを指定してサンドボックスで実行
Internet Explorer 以外をサンドボックスで実行したい場合は、実行するプログラムを直接指定することでサンドボックスで起動できます。
直接ファイルパスを指定することもできますが、ファイルパスがよくわからない方は[参照]からプログラムを直接指定することをお勧めします。
エクスプローラーからも実行可能
こちらの項目からファイルを実行すると自動的にサンドボックスで実行され、安全にソフトウェアを起動できます。
Sandboxieの評判
Sandboxieと非常によく似た機能を持つWindows SandboxがWindows10には標準搭載されているのですが、残念ながらHomeエディションのWindows10では使うことができません。
ですがSandboxieはWindows10 Homeでも利用することができるため、Proライセンス未所持ユーザーでも使えるとのことで評判が高いです。
少し変わった使い方ですが、同じソフトウェアを多重起動させることもできるので、多重起動したほうが使いやすいソフトウェアを使用する際も役立ちます。
無料かつ手軽に利用できる数少ない仮想化ソフトウェアですので、Hyper-VやVirtualBoxなどのホスト型仮想化ソフトウェアは少し使いづらいという場合は、Sandboxieを使ってみると良いでしょう。