【ソフトを安全に実行】「Sandboxie」のインストール方法・使い方・評判を解説!

【ソフトを安全に実行】「Sandboxie」のインストール方法・使い方・評判を解説!

怪しいソフトを実行したい時、サンドボックスの中で実行することで安全に実行できます。そんなサンドボックスを手軽に利用できるフリーソフトがSandboxieです。今回はSandboxieのインストール方法や使い方などを解説していきます。


目次[非表示]

  1. Sandboxieとは?
  2. Sandboxieのインストール方法
  3. Sandboxieの使い方
  4. Sandboxieの評判

Sandboxieとは?

Sandboxieとは、ソフトウェアを仮想的に隔離した領域で実行することで安全に実行することができるフリーソフトです。

リリース当初は有償ソフトウェアでしたが、2019年に無償化されています。

仮想化ソフトウェアというとVirtualBoxやHyper-Vなどがありますが、そういったホスト型仮想化ソフトウェアは気軽に利用できるかと言うと難しい上に、ハードウェアの仮想化支援機能を必要とするため、対応していないパソコンでは利用することはできません。

ですがSandboxieはそういった仮想化支援機能を必要とせず、もっと手軽に利用することができます。Sandboxieを使ってソフトウェアを安全に実行すれば、万が一そのソフトウェアがウイルスやトロイの木馬などのマルウェアだったとしても、感染を防ぐことができます。

エクスプローラーを含むあらゆるソフトウェアをサンドボックスで実行できるのも大きなポイントの一つです。

Sandboxieのインストール方法

それでは早速Sandboxieを入手していきましょう。SandboxieはMajorGeeksから入手します。

Sandboxie - ダウンロード
[DOWNLOAD NOW]をクリックしてインストーラをダウンロード
アクセスしたら[DOWNLOAD NOW]をクリックしてインストーラをダウンロードします。

ダウンロードしたら起動してください。

言語選択画面
言語選択画面が表示されますが、インストーラーは日本語に対応しているので日本語でインストールを進めたい場合は[Japanese]を選択しましょう。
ライセンス契約書の表示画面で[同意する]を選択
ライセンス契約書が表示されるので、[同意する]を選択します。
[インストール]をクリック
インストール先フォルダはデフォルトのままで問題ありません。[インストール]をクリックするとSandboxieがインストールされます。
ドライバのインストールの画面
Sandboxieのインストールが終わるとドライバのインストールに進みます。
「セットアップウィザードは完了しました」の画面
これでSandboxieのインストール完了です。セットアップウィザードを終了しましょう。

初回起動時

Sandboxieのチュートリアル
Sandboxieを初めて起動するとチュートリアルが始まります。インストール時に選択していた言語が日本語だった場合はこの時点で日本語化されています。

チュートリアルではSandboxieの使い方が簡単に解説されてるので見ておくようにしましょう。使い方はこの記事でも後ほど解説しています。

これでSandboxieを使う準備完了です。

インストールできない場合

Sandboxieのエラーの表示画面
インストールしようとするとエラーが表示されることがあります。

Sandboxieは32bit版と64bit版がありますが、この2つには互換性がないため、64bitのパソコンには64bit版のSandboxie、32bitのパソコンには32bit版のSandboxieしかインストールできないようになっています。

 

Sandboxieのダウンロード画面
この場合はもう一度ダウンロードページにアクセスし、[Download@Authors Site (64 Bit)]からダウンロードし直したものでインストールを進めてください。

Sandboxieの使い方

ここからはSandboxieを使ってソフトウェア安全に実行する方法を紹介していきます。

Webブラウザをサンドボックスで実行

Webブラウザをサンドボックスで実行して安全なブラウジングを行う場合は、以下の手順で行います。

タスクバーのスタートアイコンをクリック
タスクバーのスタートアイコンをクリックします。
[Webブラウザをサンドボックス化して実行]をクリック
次に、[Webブラウザをサンドボックス化して実行]をクリックします。
Internet Explorerのウィンドウの枠が黄色くなった画面
するとInternet Explorerが起動します。少し分かりづらいですが、サンドボックスで実行されているソフトウェアのウィンドウ枠にカーソルを合わせるとウィンドウの枠が黄色くなります。

ちなみに、Sandboxieが標準で対応しているWebブラウザがInternet Explorerであるため、ソフトウェア名にも頭文字を取った「ie」がついています。

サンドボックスで実行されているWebブラウザであれば、万が一マルウェアに感染する可能性があるサイトにアクセスして実際に感染してしまうようなことをしてしまっても、その被害を避けることができます。

Sandboxieで使えるWebブラウザはInternet Explorerですが、Google ChromeやFirefoxなどの別のブラウザをサンドボックスで実行したい場合は、後述する「プログラムを指定してサンドボックスで実行」を参考にしてください。

プログラムを指定してサンドボックスで実行

Internet Explorer 以外をサンドボックスで実行したい場合は、実行するプログラムを直接指定することでサンドボックスで起動できます。

スタートメニューを開き「Sandboxie」の「プログラムを指定してサンドボックス化して実行」を選択
プログラムを指定してサンドボックスで実行する場合は、スタートメニューを開き「Sandboxie」の「プログラムを指定してサンドボックス化して実行」を選択します。
「プログラムを指定してサンドボックス化して実行」のウィンドウの[OK]をクリック
スタートメニューを開き「Sandboxie」の「プログラムを指定してサンドボックス化して実行」を選択というウィンドウが表示されますが、[OK]を押して構いません。
プログラムを指定するウィンドウで[参照]をクリックして実行ファイルを指定
プログラムを指定するウィンドウが表示されるので、[参照]をクリックして実行ファイルを指定します。

直接ファイルパスを指定することもできますが、ファイルパスがよくわからない方は[参照]からプログラムを直接指定することをお勧めします。

エクスプローラーからも実行可能

[サンドボックス化して実行]の項目
Sandboxieをインストールしていると、エクスプローラーでファイルを右クリックした際に[サンドボックス化して実行]という項目が追加されいます。

こちらの項目からファイルを実行すると自動的にサンドボックスで実行され、安全にソフトウェアを起動できます。

サンドボックスを選択する
「プログラムを指定してサンドボックスで実行」する場合と同じようにサンドボックスを選択しますが[DefaultBox]のまま実行して問題ありません。
サンドボックスで正常に起動できているウィンドウ
サンドボックスで正常に起動できている場合はウィンドウ枠が黄色くなります。

Sandboxieの評判

Sandboxieと非常によく似た機能を持つWindows SandboxがWindows10には標準搭載されているのですが、残念ながらHomeエディションのWindows10では使うことができません。

ですがSandboxieはWindows10 Homeでも利用することができるため、Proライセンス未所持ユーザーでも使えるとのことで評判が高いです。

少し変わった使い方ですが、同じソフトウェアを多重起動させることもできるので、多重起動したほうが使いやすいソフトウェアを使用する際も役立ちます。

無料かつ手軽に利用できる数少ない仮想化ソフトウェアですので、Hyper-VやVirtualBoxなどのホスト型仮想化ソフトウェアは少し使いづらいという場合は、Sandboxieを使ってみると良いでしょう。


関連記事