Zoomのデータ通信量を知りたい
リモートワークが増えた今では、会議を行うときなどにZoomを使用するケースが増えてきています。
会社によっては、新規採用の面接をZoomで行っているというケースもあるでしょう。そんなZoomですが、ミーティングを繋いでいる間はデータ通信が発生します。
また、音声・映像をリアルタイムで同期していく必要があるので、Webサイトを閲覧するよりも大きな通信量が発生してしまうでしょう。
通信量の制限がない光回線に接続しているのであれば問題ありませんが、月間通信量、一日あたりの通信量に制限があるモバイルWi-Fi・WiMAXだと、データ通信量のことを把握しておかないと、いつの間にか通信制限になっていたという可能性もあります。
Zoomのデータ通信量の目安
それではZoomのデータ通信量はどれくらいなのか見ていきましょう。
音声通話
まずは音声通話によるデータ通信量です。
音声通話の場合、1時間あたりのデータ通信量は約7MBです。ないとは思いますが、仮に1日8時間月間20日Zoomで音声通話を行っていた場合のデータ通信量は約1.12GBになります。
相当な時間をZoom音声通話に割いたとしても、データ通信量はほとんど発生しないものとなっています。
音楽ストリーミングサービスと違って音声通話だけだと音質を大きく下げられるためにデータ通信量が小さくなっているのです。
もしSpotifyやAmazon Musicなどの高音質仕様だと1時間あたり約70MB近くと、10倍以上に跳ね上がることになるでしょう。
ビデオ通話
ビデオ通話の場合、音声通話と違って映像のダウンロード・アップロードがリアルタイムで発生するため、データ通信量はかなり大きなものとなります。
Zoomでビデオ通話する場合のデータ通信量は10分辺り約72MB程度で、1時間約430MB程度発生します。
光回線など月間データ通信量に制限がないネットワークを利用しているので問題ありませんが、Wi-Fiなしでのミーティング、テザリングでのミーティングだと月間通信量に制限があるネットワークを利用する事が多いので、注意しなければならないポイントの一つです。
人数が増えても通信量は同じ
Zoomでビデオ通話スル人数が増えれば増えるほどデータ通信量が多くなると思うかもしれませんが、人数が増えてもデータ通信量は変わりません。
一対一でも4人同時ビデオ通話でも通信量は同じです。映像の動きなどでによって細かな差は発生しますが、誤差の範囲です。
画面共有だと通信量が少なくなる
Webカメラを使った映像ではなく画面共有を用いてビデオ通話を行う場合は、データ通信量が少なくなる傾向にあります。
画面の変化が少ない画面共有の場合は映像データそのもののデータ量が小さくなるため、通信量が少なくなる傾向にあるのです。
画面の変化が少ないことが前提ですので、画面の変化が激しいアクションゲームをプレイしている画面を共有したり、動画を再生するといった場合はWebカメラを使ったビデオ通話よりもデータ通信量が多くなる可能性が高いです。
PCだと2~3割ほど通信量が多い
ビデオ通話の場合、PC版Zoomのほうがデータ通信量が多くなる傾向にあります。
これはWebカメラによるビデオ・画面共有によるビデオどちらも同じです。
短時間の通話だと誤差の範囲ですが、長時間通話なら結構な差が出てきます。どうしてもデータ通信量を節約しなくてはならない事情があるならスマホからZoomを利用するようにしましょう。
Zoomのデータ通信量を節約する方法
Zoomでデータ通信量が大きくなってしまう原因はビデオ通話にあります。音声通話はほとんどデータ通信量が発生しませんので、対策する必要はありません。
もとより音声通話のデータ通信量を節約する設定は用意されていないので、節約できないという方が正しいでしょう。
データ通信量の大きいビデオ通話に関しては、データ通信量を節約するための設定や使い方がいくつか用意されているので、順番に見ていきましょう。
ビデオを停止する
自分のWebカメラのビデオ、もしくは画面共有を使ってビデオ通話をしている場合、Zoomミーティング画面下部の[ビデオの停止]を押すことで自分のビデオを停止することができます。
必要な時以外、自分のビデオを停止することによってアップロードに掛かるデータ通信量を節約することができます。
通話相手がビデオをオンにしていなかったとしても、自分がビデオをオンにしていた場合はアップロードによるデータ通信が発生してしまうので注意しましょう。
「ビデオをオフにする」を使う
通話参加時に自動的にビデオ通話が開始されないようにしておきたい場合もあるでしょう。
物理的な方法であればWebカメラをパソコンから切断するだけで可能ですが、Webカメラの接続を切らずにビデオを自動で開始しないようにする設定が用意されています。
やり方はカンタンで、設定を開いて[ビデオ]に切り替え、その後[ミーティングに参加する際、ビデオをオフにする]をオンにするだけです。
これで自分のビデオ通話が自動で開始されないようになり、Zoomミーティング画面で自分からビデオの開始を行わないとビデオによるデータ通信が発生しないようになっています。
ただし、これは自分のビデオに関する設定であり、他人のビデオによるデータ通信量は変わりません。
ミーティングを最小化する
ミーティングのウィンドウを最小化することでビデオのデータ通信量を大幅に下げることができます。
ミーティング中にウィンドウの最小化ボタンを押すことで、ミーティングを最小化することができます。
最小化した状態だとビデオ通話がほとんど機能しないことから、自動的にビデオ通話による通信がほとんど発生しないようになるのです。
相手のビデオの映像が重要なものではない場合は最小化しても問題ないでしょう。
カメラのHDをオフにする
レコルトではカメラの映像の画質設定がHDになっています。HD画質はデータ通信量が大きいので、設定を開いてHDオプションを無効にしておきましょう。
HDオプションは設定の[ビデオ]->[HD]のチェックを外すことで無効にできます。
オリジナルサイズは、相手のビデオの設定によっては通信量が非常に大きなものになってしまうので、データ通信量を節約したい場合はチェックを入れないようにしてください。
ちなみに、この設定はZoomミーティング中は非表示になっています。ビデオの画質の設定を変更したい場合は、一度Zoomミーティングを抜けて(完全に終了させる必要はありません)設定を変更し、ミーティングに入り直すようにしましょう。