Firefoxの「user.js」とは?
ブラウザ・Mozilla Firefoxでは、詳細な設定を行う際に「about:config」から設定を行うことがありますよね。「about:config」から開く「高度な設定」画面では、様々な項目があるため設定を色々といじっていると、どの設定をいじったのか・元々の設定はどうだったのか・どの設定の有効or無効を切り替えたのか分からなくなってしまうことがありますよね。
そこで、「about:config」の高度な設定から設定を行うのではなく、「user.js」ファイルから設定を行ってみましょう。「user.js」ファイルは、「about:config」の設定を行うことのできるファイルです。この記事では、ブラウザ・Mozilla Firefoxの「user.js」で設定を管理する方法をご紹介していきます。
Firefoxの「user.js」で設定を管理するメリット
一方、「user.js」ファイルを使って設定を行うメリットとしては、自分で設定したい項目のみを記入・設定して管理しやすいという点になります。「about:config」の設定と同様の設定をuser.jsファイルに入力して読み込ませることができるので、変更したい設定項目はuser.jsファイルで手動変更しておくとどの設定を変更したのかが分かりやすくなりますよ。
Firefoxの「user.js」で設定を管理する方法
それでは、Firefoxの「user.js」で設定を管理する方法を説明します。Firefoxの「user.js」ファイルは、「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\(プロファイル名).default」内にあります。user.jsをメモ帳などのテキストエディタで開きましょう。
もしuser.jsが見当たらない場合は、フォルダ内で右クリックして「新規作成」→「テキストドキュメント」を選択し、ファイル名を「user.js」と入力してファイルを作成しましょう。
基本的に、「user_pref();」という記述で設定を入力することになり、()の中に「("設定する項目",値…true/false/数値)」のように、設定したい項目を入力していきます。値はtrue・false・数値を入力することになりますが、ファイルパスなど文字列を入力する場合は文字列の両端を「"(ダブルクォート)」で囲まなければ反映されない点に注意しましょう。Javascriptと同様の記述になるため、コメントアウト「//」を入力することでどう設定を変更したのかを記入しておくこともできますよ。
user_pref("設定名", 値); user_pref("layers.offmainthreadcomposition.enabled", false);
user.jsファイルで設定の記入が完了したら、ファイルを上書き保存しましょう。ファイルを保存する際の注意点ですが、ファイルの文字コードは「UTF-8」で保存しましょう。他の文字コードで保存してしまうと設定が正しく反映されないため必ずUTF-8になっていることを確認して保存しましょう。