NTFSとは?
ファイルシステムについて
ハードディスクやUSBメモリなどの記憶装置機器のデータを管理するためのシステムが「ファイルシステム」と呼ばれているものです。パソコンのOSではこのファイルシステムでデータを管理しており、データの記録形式・フォルダの構造・ファイルサイズ・アクセス権などのデータを管理しています。
一般のユーザーがファイルシステムについて気になるのは、HDDやUSBメモリをフォーマットする時ではないでしょうか。フォーマット時に選択できるファイルシステムには「FAT」や「NTFS」など様々な種類があり、どのファイルシステムを選べばいいのか分からないという方もいらっしゃるかと思います。そこで、今回は「NTFS」についてご紹介していきます。
NTFSについて
NTFS(NT File System)とは、Windows NT系のOSで使用されるデフォルトのファイルシステムの形式です。Windows NTは、一般ユーザーからするとWindows XP以降のWindowsOSのことを指します。つまり、現在最新のWindowsOSであるWindows10でもデフォルトのファイルシステムはNTFSとなっています。
NTFSでは、1つのファイルの容量制限がありません。過去のWindowsで使用されていたFAT16/32ではファイルの容量制限がそれぞれ2GB・4GBと定められていたのですが、NTFSはどれだけファイルサイズが大きくなっても大丈夫なのです。
これを見ると進化したファイルシステムだとお分かりいただけると思いますが、デメリットも存在しています。過去のWindowsOSであるWindows Me以前のWindowsOSではこのファイルシステムに対応しておらず、データの読み込みや保存を行うことはできません。また、macOSではデータの読み取りは可能ですが書き込みを行うことができません。基本的にWindows NT系OSでのみ利用できるファイルシステムだと思ってよいでしょう。