oggとwavとmp3の違いを知りたい
音楽ファイルには様々な種類がありますが、パソコンで音楽ファイルを見ていると「ogg」・「wav」・「mp3」などのファイルが目立ちますよね。この記事では、oggとwavとmp3の違いをご紹介していきます。
oggとwavとmp3の違い
oggとはどういったファイルなのか
oggとは、パテント（特許）フリーのマルチメディアコンテナフォーマットです。音楽ファイルとしてoggのことを指す場合は、「Ogg Vorbis」で圧縮した音楽ファイルのことになります。拡張子は「.ogg」です。
ogg形式の音楽ファイルはmp3ファイルと同様に圧縮率が高く、パテントフリーなのでゲームなどのコンテンツにおいて音楽・音声データとして用いられることが多いです。PCゲームのフォルダを覗いてみると、oggファイルがずらりと並んでいることもありますよ。
mp3ファイルとの違いですが、oggファイルでビットレートが同じ場合、oggファイルのほうが音質の面で優れているとされています。ただしoggファイルは一般的な音楽再生用のファイル形式として扱われることが少なく、mp3ファイルと比べて再生できる機器やミュージックプレイヤーが少ないことがデメリットとなります（WindowsのデフォルトメディアプレイヤーであるWindows Media Playerではoggを再生することができない等）。
wavファイルとの違いは、圧縮しているかどうかです。前述の通りoggファイルは圧縮しているものですが、wavファイルは無圧縮なので音質はwavファイルのほうが良く、ファイルサイズの軽さはoggファイルのほうが圧倒的に軽いです。
oggファイルの再生方法は下記リンク先の記事にてご紹介していますので、ぜひご覧ください。
wavとはどういったファイルなのか
wavファイルとは、マイクロソフトとIBM（International Business Machines Corporation）によって開発された音声データ用のフォーマットです。拡張子は「.wav」となります。
wavでリッピングしたファイルは非圧縮になるので音質は非常に高い（音楽CDと遜色ない）のですが、その代わりにファイルサイズもかなり大きくなります。
最大の特徴は「非圧縮」であることです。非圧縮のためファイルサイズがとても大きく、1分のファイルで約10MBになるほど容量を消費します。1990年代などまだストレージ容量が少ない時代で音楽ファイルを作成したい場合は音質を犠牲にしてmp3ファイルなどに圧縮するのが一般的でしたが、現在ではハイレゾの一種になるなど高音質で音楽を聴くためのファイルとして扱われています。
mp3やoggは圧縮ファイルですが、wavファイルは非圧縮のファイルなのでそこで違いが出ます。非圧縮なのでwavファイルはmp3ファイルやoggファイルよりも音質が良いですし、ファイルサイズを軽くしたいならwavからmp3ファイルやoggファイルに変換することも可能です。下記リンク先の記事にてwavファイルをmp3ファイルに変換する方法をご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
mp3とはどういったファイルなのか
mp3ファイルとは「MPEG-1 Audio Layer-3」という音声データを非可逆圧縮して作成されるファイルフォーマットです。拡張子は「.mp3」になります。
非可逆圧縮によってファイルサイズを抑えることができ、音楽CDの1/10までファイルサイズを抑えることが可能となります。その代わり音質が劣化してしまうデメリットがあり、最大ビットレートが320kbpsまでという制限があります（ただし人間の可聴域外のデータを削っているため、普通に聴く分には問題ありません）。
oggとは圧縮しているファイルという共通点がありますが、oggファイルと比較するとこちらのほうが広く普及しています。wavとは圧縮しているかどうかの違いがあり、ファイルサイズはmp3ファイルのほうが軽いですが音質は圧倒的にwavファイルのほうが良いです。