YouTubeの公開範囲について
YouTubeの動画をアップロードする際に3つの公開ステータスから公開範囲を選択することが出来ます。
その3つとは、「公開」/「非公開」/「限定公開」です。 公開は、すべてのユーザーに動画を公開をするステータスなので、普段見ているYouTube動画がそれにあたります。
しかし、その他の公開ステータスは聞きなれない方もいらっしゃるかと思うので、解説をしていきます。
YouTubeの「非公開」とは?
「非公開」とは名の通り、一般には公開されず、自分だけが視聴できるように視聴制限をかけてアップロードされた動画のことを指します。
それでは、YouTubeに動画をアップロードする意味がないと思うかもしれませんが、メリットがあります!動画を保存するHDDもしくはクラウドサービスを手に入れたと思えばどうでしょう?
iCloud DriveやOne Drive、Google Drive、Drop Box等々のクラウドサービスがありますが、これらは大きな容量になると有料になったり、容量の制限があったりします。
動画データはデータの中でも特に大きいデータに部類されるので、その保存場所には適していると考えれば、必要な機能と言えます。
非公開だと安全なのか?
iCloudのようにセキュリティ万全のうたい文句が認知されている世の中なので、安全面も気になりますよね?
ここがクラウドサービスとは違う部分なのですが、非公開も実は完全に他の人が視聴出来ないという訳ではありません。 というのも、YouTubeのクリエーターツールで公開ステータスを非公開に設定したあとに「共有」というボタンが表示されます。
その「共有」ボタンをクリックすると共有先のメールアドレスを入力できるようになっており、その相手にも動画を視聴させることができるのです。
iCloudで言う所の写真共有と同じ感覚と考えると簡単かと思います。
指定した相手にだけ視聴を許可するサービスが「非公開」と思って下さい。
少し不安を煽りましたが、このように自分から指定した相手でなければ視聴出来ないので、どのサービスでもそうですが、PCなどが乗っ取られたということがない限りは流出などの可能性は低いので安全と言えるのではないでしょうか?
注意点
共有出来るのは、Googleアカウントを持っているユーザーにしか指定は出来ません。シェアする相手にGoogleアカウントを用意してもらいましょう! (Google+やYouTubeアカウント、Gmailなど)
YouTubeの「限定公開」とは?
「非公開」が視聴させる相手を指定して視聴ができるのであれば、それが「限定公開」なのでは?と思うかもしれません。
ただ、「限定公開」はまたそれとは異なる公開方法で視聴が可能になります。 それは、動画のURLを知っている人だけが動画を視聴できるというものです。
こちらも一部のユーザーを限定した視聴制限がかけられたアップロード方法と言えます。 公開という名前はついておりますが、関連動画等に表示されることもありません。
使い道の代表例
1. 身内や仲間内だけのプライベート動画を共有する時
2. 同窓会や何かグループ(団体)の集まりで撮影した動画の共有をする時
3. チャンネルのファンに向けた特別動画を登録者だけに共有する時 など閉じられたコミュニティや特別なグループに向けた使い方をされることが多いです。
注意点
非公開とは異なり、動画のURLさえ知ることができれば視聴ができるので、見られてまずいものにはオススメ出来ません。
動画を管理する側からするとURLを教えるか教えておいてというだけで共有ができるので、わざわざ指定し許可する設定が不要なのは便利ですが、プライベート動画や社外秘の動画には推奨出来ないので、使い道は限られてくると思います。
YouTubeの「非公開」と「限定公開」の違いについて
それでは、それぞれの特徴はなんとなくわかってきたかと思いますが、更にわかりやすいように重要部分を表にまとめてみます。
【比較項目】 | 【非公開】 | 【限定公開】 |
共有方法 | ユーザーを指定 | URL |
再生リスト | 追加不可 | 追加可能 |
推奨者 | 個人 | チャンネル所持者 |
検索 | 不可 | 不可 |
関連動画 | 非表示 | 非表示 |
コメント | 入力不可 | 入力可能 |
著作権違反 | 引っかかる | 引っかかる |
解説
違いと共通する部分はなんとなくご理解いただけましたでしょうか? 念のため解説していきます。
・共有方法は、非公開がメールアドレスで共有相手を指定する。限定公開はURLを教えるという違いです。
・再生リストへは、限定公開の動画は追加できるが、非公開の動画は出来ません。
・検索は両方ともヒットすることはありません。
・関連動画としてもサイドに表示されるこはありません。
・コメントは非公開の動画には出来ず、限定公開の動画には出来ます。
著作権の注意
YouTube上にアップロードされている動画は公開ステータスに関わらず、著作権を持つ企業から依頼のあるデータがアップロードされた際は、随時報告されるシステムになっている為、全てが対象です。違法なアップロードは避けましょう!
著作権は、動画の他に音楽も含まれるので、安易に動画をアップロードせず、確認の上実行しましょう!
万が一、著作権に関わる動画をアップロードした場合は、著作権侵害ステータスに傷がつき、3ヵ月間は解除されません。
その3ヵ月以内に3度目の警告を受けた場合は、お持ちのチャンネルが凍結され何も出来なくなり、2度とチャンネルを開設出来なくなる可能性が高いので、プライベート用に非公開でアップロードしたから大丈夫だと安心をしない様に気を付けて下さいね!
YouTubeの「限定公開」はバレる?バレない?
画像のようにURLだけがバレても、その人がGoogleアカウントを持っていなければ、ログインを求められ動画は再生できません。
ここが第一関門とはなりますが、Googleアカウントは無料で誰でも取得が可能なので、あまり壁の役目を果たさない可能性が高いです。
お察しの早い方は、ここまで解説をした内容でわかるかと思いますが、「限定公開」はURLがわかりさえすれば誰でも視聴が可能ということは、誰かがSNS等でばらまいてしまったり、誰かが再生リストを作って、その再生リストが出回ればいずれ多くのユーザーの目に触れることになります。
良心のある仲間やチャンネル登録者に恵まれていればバレない確率は0ではないですが、公開された動画に比べ広まるスピードは遅いもののいずれバレる確率の方が高いのが現実でしょう。
対処法はあるか?
いくつか方法は考えられますが、2つだけ挙げてみます。
・期間を決めて短時間だけの公開と割り切ってアップロードをする。
・はじめから限定公開ではなく、非公開に設定をする。
考えられる対処法は現在のところこのくらいではないでしょうか?
画像のように非公開にすることで、万が一URLがバレてしまったとしても、こちらが許可をしなければ動画を再生することはできません。
よって、プライベート用に利用するのであれば、非公開がオススメです。
同窓会やグループ・団体もしくは企業でもプライバシーが関わるものや社外秘のデータ・会社の研修用動画なども面倒かと思いますが、非表示設定の上、許可する相手を指定して管理する方が安全です。
特に企業関連のデータの場合は、コンプライアンスにも関わる問題だと思うので、そもそもYouTubeにアップロードするのは間違いかもしれませんね!
まとめ
YouTubeに動画をアップロードする際に公開する以外のステータスが存在していたことを初めて知った方もいるかと思います。
それぞれの公開ステータスをうまく使い分けることで、プライベート動画・一部の人にだけ見せたい動画・みんなに見て欲しい動画と分けて管理ができるので、YouTubeは決してYouTuberとして動画をアップロードするだけのものではないことを知っていただけたかと思います。
Googleアカウントを取得し、YouTubeのチャンネルを開設、その後、YouTubeのクリエーターツールで管理をするという手順で誰でも出来ることですので、上記の使い方を活かしたい方は是非、試してみてください!
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