ファームウェアの更新とは?基本的な更新方法は?

ファームウェアの更新とは?基本的な更新方法は?

身近にある電化製品は、ほとんどが「ファームウェア」というソフトウェアによって制御されています。この記事では、ファームウェア、またファームウェアの更新とは・ファームウェアを更新しないとどうなるか・ファームウェアの基本的な更新方法についてご紹介しています。


目次[非表示]

  1. ファームウェアとは?
  2. ファームウェアの更新とは?
  3. ファームウェアを更新しないとどうなる?
  4. ファームウェアの基本的な更新方法

ファームウェアとは?

皆様は、ファームウェアというものをご存知でしょうか?

ファームウェア(firmware)とは、電子機器に内蔵されているコンピューターシステムを制御するためのソフトウェアのことを指します。ファームウェアは、ハードウェアのROM・フラッシュメモリなどの集積回路に書き込まれて組み込まれるため、簡単に書き換え・アップデートを行うことはできません。

ハードウェアよりのソフトウェアである・基本的に書き換えがない媒体に書き込まれているソフトウェアに対して、固定という意味のファームが用いられてファームウェアと呼ばれています。

ファームウェアが使われている電子機器の例

ファームウェアが使われている電子機器の例ですが、パソコン(マザーボードのBIOS:Basic Input/Output System)・家電製品・携帯電話・家庭用ゲーム機・ルーター・プリンター・ネットワークストレージなどに用いられており、それらの電子機器の制御を行っています。

つまり、身近な電子機器はほぼすべてがファームウェアによって制御されていると思っても問題ありません。ファームウェアはROMやフラッシュメモリに書き込まれているため、通電されていない場合でも内容を保持しています。

一般のユーザーではほとんど遭遇しない事例ですが、正規の手段以外でファームウェアの書き換えを行うと故障の原因に繋がってしまいます。注意しましょう。

ファームウェアの更新とは?

ファームウェアの更新とは、ハードウェアのROMに書き込まれているソフトウェアを書き換えて最新のものにすることです。

基本的にはアップデートと同じ意味になります。方法もソフトウェアのアップデートと同じように更新するパターンが多いです。

前述の通り簡単に書き換えられるものではないのですが、ユーザー向けにアップデートファイルが配布されているものであれば一般ユーザーでも問題なくファームウェアを更新することができます。

インターネットからアップデートファイルをダウンロードしたり、ファイルをUSBメモリなどに移して機器に接続するなどの方法で更新が行えます。

お使いの電子機器が特定の操作を行うと必ずエラーが起きてしまうといった不具合が出ていたり、パソコンに接続する機器の場合パソコンが更新されたら動作しなくなった…という場合には、ファームウェアのアップデートファイルが公開されているかどうか確認してみましょう。

ファームウェアを更新することによって、そういった不具合が改善されることがほとんどです。

ファームウェアを更新しないとどうなる?

ファームウェアもソフトウェアと同様に、リリースされてから不具合や脆弱性が発見されることがあります。

それらの修正を行うにはファームウェアの更新が必要です。ファームウェアを更新しないことによるトラブルは様々なものがあります。

例えばハードディスクドライブやSSDといったストレージの場合、ファームウェアに不具合があるとデータの損失に繋がってしまう可能性がありますね。またネットワークに接続する機器の場合、脆弱性が残ったままだとそこを突かれてハッキングされてしまうなどの危険性が付きまといます。そのため、ファームウェアの更新がある場合にはできるだけ早く更新することを推奨します。

また、不具合や脆弱性がなくても機能の改善のためにファームウェアのアップデートファイルが出ることがあります。例えばパソコンに接続する機器が新しいOSに対応していなかった場合、新しいOSに対応させるためのファームウェアのアップデートファイルが出ることがよくあります。他には電子機器の機能が強化される(ハードディスクであればデータの書き込み・転送速度の向上・各種デバイスであれば機能の追加など)といったメリットがあります。

結論として、ファームウェアの更新がある場合に更新を行わないのはデメリットしかないという点と、ファームウェアの更新をすることで性能の向上などのメリットがあると覚えておくと良いでしょう。

ファームウェアの基本的な更新方法

ファームウェアの基本的な更新方法ですが、電子機器によって操作方法が異なります。できるだけ更新を行う機器の取り扱い説明書を見て、どういった形で更新を行うのか確認しておきましょう。

パソコンに接続することが可能な電子機器(ルーターなど)の場合は、インターネット上からファームウェアのアップデートファイルをパソコンにダウンロードして、機器にアクセスしてアップデートファイルを適用して更新を行います。

ファームウェアの更新中にパソコン・接続している電子機器の電源が落ちるとドライバが破損したり、最悪の場合は電子機器が使用不能になってしまいます。電源をオフにしないように注意しましょう。

AndroidスマホやiPhoneなどの直接インターネットに接続できる機器の場合、システムメニューから更新することが可能です。アップデートファイルを直接スマホ本体にダウンロードしてから、更新が行われます。

こちらの注意点ですが、他の機器と同様に更新中に電源を落とさない・電池が切れないようにすることです。できるだけ充電を完了させてから更新を行うか、充電ケーブルを接続した状態で更新を行いましょう。

また、スマホの更新の場合に注意したいのはデータ使用量です。ファームウェアの更新ともなると、数百MBから数GBものデータのダウンロードが行われる可能性が高いため、あっという間にデータ使用量の制限に到達してしまう恐れがあります。

そのためアップデートファイルをダウンロードする際には、WiFi接続時など制限のない環境で行うようにしましょう。


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