DLNAとは?
皆さんは、「DLNA」という単語をご存知でしょうか?DLNA(Digital Living Network Allianceとは、家電(テレビやレコーダーなどのAV機器)・パソコン・モバイルデバイスなどの機器・またはそれらの機器のメーカーを問わずに、LANで接続して音楽・画像・動画をやり取りするためのガイドラインのことを指します。このガイドラインは古くからあり、2004年6月に最初のバージョンが発表されています。
あくまで規格ではないので、DLNAのための技術が用いられるのではなく既存の技術内で成立させるためのガイドラインという位置づけになります。DLNAは各機器で難しい設定を必要とせず、簡単に機器の共有を行うことができるため便利ですよ。
下記リンク先の記事では、Windows10のパソコンをメディアサーバー化(DLNA)してパソコン内のファイルをLANで共有して他のデバイスから閲覧・再生できるようにする方法をご紹介しています。ぜひご覧ください。
DLNAのメリット
DLNAのメリットですが、前述の通り同一のLANで接続していれば家電(テレビやレコーダーなどのAV機器)・パソコン・モバイルデバイスといった機器を問わずに音楽・画像・動画を楽しむことができるようになります。例えば、テレビに備え付けているHDDレコーダーで録画した動画を、テレビではなくパソコンやスマホから視聴することが可能になります。
他にも、パソコンに保存している画像ファイルをスマホから閲覧したり、スマホに保存している音楽ファイルをネットワーク接続可能な音楽プレイヤーから再生することが可能ですよ。もちろんテレビでパソコンやスマホの動画・画像・音楽を再生することもできます。
これにより、「スマホで面白い動画を保存したので家族で見たいけど、スマホだと画面が小さい」という場合にテレビで動画を再生したり、リビングのテレビに備え付けられたHDDレコーダーで録画した動画を寝室でスマホで視聴する…と、コンテンツを簡単に楽しめるようになりますよ。
DLNAの機能とフォーマット
DLNAの各種機能について説明していきます。
デジタルメディアサーバー(DMS)
動画や画像・音楽ファイルのデータを保存して、他のクライアント(デバイス)にデータを送信できる機能です。DMSはHDDレコーダーやNAS・メディアサーバー化したWindows10PCなどが当てはまります。
デジタルメディアプレーヤー(DMP)
デジタルメディアサーバーのデータを受信して再生することができる機能です。基本的にデジタルメディアサーバーのデータを受け取ることのできるデバイス全部がデジタルメディアプレーヤーとなります。つまりテレビや音楽プレイヤーからスマホまで、様々な機器がデジタルメディアプレーヤーになるわけです。
デジタルメディアコントローラー(DMC)
デジタルメディアサーバーの各種コンテンツを自身で選択して再生することのできるデジタルメディアプレイヤーのことを、デジタルメディアコントローラーと呼びます。スマホ・タブレットの専用再生アプリなどがデジタルメディアコントローラーに該当します。
デジタルメディアレンダラー(DMR)
デジタルメディアレンダラーは、デジタルメディアコントローラーで操作したコンテンツを再生するための機能です。デジタルメディアサーバーの各種コンテンツを単体で検索することができないため、デジタルメディアプレーヤーとは異なる機能となっています。Wi-Fi対応のスピーカーなどが、デジタルメディアレンダラーとして該当します。