chromeを高速化する
Chromeでブラウジングをしている時に、遅い・重いと感じたことはありませんか?
調べ物をしている時などにいちいち重かったりすると、ブラウジングが捗らずストレスを感じてしまいますよね。
Chromeが遅い・重いと感じたら、Chromeの設定変更することで高速化を試しましょう。
パソコンのスペックが低い・回線速度が安定していないという方でも、記事内で説明する設定方法で速くすることができますよ。サクサク快適でストレスフリーなブラウジングを楽しんでみませんか?
もしかしたら今までよりも爆速になるかもしれませんよ!
chromeを高速化する設定・拡張
それではChromeを高速化させるための設定や拡張機能についてご紹介していきます。
プライバシーとセキュリティ項目を変更する
Chromeの標準設定を変更することで、ブラウジング速度を速くすることができます。
まずはChromeの画面右上にあるメニューボタンをクリックして表示されるメニューの「設定」をクリックしましょう。
設定メニューを下にスクロールすると表示される「詳細設定」をクリックして、プライバシーとセキュリティ項目にある「予測サービスを使用してページをより迅速に読み込む」のボタンをオンに、「ウェブサービスを使用してスペルミスの解決を支援する」のボタンをオフにしましょう。
「予測サービスを使用してページをより迅速に読み込む」を有効にすることで、アクセスしたページにあるリンクの中から次に移動するであろうページを予測して事前に読み込むことでブラウジングを速くすることができます。
「ウェブサービスを使用してスペルミスの解決を支援する」は入力された文字にスペルミスがないかどうかチェックする機能ですが、PCのスペックによってはこの処理で多少の遅延が発生します。オフにすればチェックが行われなくなり処理がなくなるため、速さを求めるならオフにしておきましょう。
拡張機能「Fastr」を導入する
「Fastr」は、Webサイトのリロード時に余分なデータのやり取りをカットすることでページの読み込みを速くする拡張機能です。
インストールは下記リンク先のストアからどうぞ!
ストアページの右上に表示されている「CHROMEに追加」ボタンをクリックして表示されるウィンドウの「拡張機能を追加」ボタンをクリックすることでインストールが行われます。
インストールが完了したらChromeの再起動を行わなくてもFastrが実行状態になります。
ショッピングサイトでページの読み込み時間をテストしてみました。
Fastrがオフの時はページのリロードに2.29秒かかっています。
Fastrがオンの時のページのリロード時間はなんと0.72秒と、約1.5秒も速くすることができています。
1秒以上読み込み時間を短縮できているので、爆速とはいかないものの十分高速化できていると言えるでしょう。よく訪れるサイトへの移動がスムーズになるので、快適なブラウジングを求めるならFastrの導入はおすすめできます。
flagsを設定してChromeを高速化する
Chromeには隠し機能が存在しており、まだテスト段階や開発段階で正式に実装していない機能を有効化できる「flags」の各種項目を変更することでChromeの動作を速くすることができます。この設定はPCブラウザ版だけでなく、Androidアプリ版でも利用することが可能です。
アドレスバーに「chrome://flags」と入力することでflagsの設定ページに移動することができます。
ただし、上記に書いたとおりflagsの機能は正式実装された機能ではないので設定の変更で不具合が起きた場合は自己責任となります。
とはいえ設定項目の内容を知っていれば不安になることもないのでご安心ください。
flagsの各項目の右側にあるボタンをクリックすることで、「Enabled(有効化)」「Disabled(無効化)」を選択して変更します。また、左上の検索フォームから設定項目を検索することができます。
それでは、設定項目の解説を行います。設定項目名と、「chrome://」から始まるショートカット用アドレスを記載しておきますのでコピーして利用してみてください。
スクロールをスムーズ化する
Smooth Scrolling(chrome://flags/#smooth-scrolling)
「Enable」にすることで、ページのスクロールがスムーズになります。
シンプルキャッシュを利用する
Simple Cache for HTTP(chrome://flags/#enable-simple-cache-backend)
「Enable」にすることで、従来のキャッシュシステムとは違う開発中のキャッシュシステムを利用することができます。ページのリロードを行った際に、表示がサクサク行われていると感じました。
実験的通信プロトコルを利用する
Experimental QUIC protocol(chrome://flags/#enable-quic)
「Enable」にすることで、実験中の通信プロトコル「QUIC」を使用するようになります。従来のプロトコルと違い、サーバーとブラウザ間のデータのやり取りが簡略化されているので、QUICに対応しているサイトでは表示が速くなります。
ハイパーリンクの監査を無効にする
Hyperlink auditing(chrome://flags/#disable-hyperlink-auditing)
「Disable」にして無効にすることで、ハイパーリンクにpingを送り確認するという手順を行わなくなるので速くなります。
Youtubeで動画の再生が重かったり途切れる場合は、この設定を無効に・上記「Experimental QUIC protocol」を有効にすることで改善されます。
使っていないタブの自動読み込みを行わないようにする
Only Auto-Reload Visible Tabs(chrome://flags/#enable-offline-auto-reload-visible-only)
Chromeの起動時に複数のタブがある場合や、読み込みに失敗したタブは自動的にリロードが行われ読み込まれます。「Enable」にすることで、開いているタブ以外のタブの読み込みを行わなくなるので複数タブの読み込みによる重い処理がなくなるため、ページの表示速度が上がります。
使っていないタブのメモリを自動的に解放させる
Automatic Tab Discarding(chrome://flags/#automatic-tab-discarding)
「Enable」にすることで、使っていないタブのメモリを開放することができます。たくさんタブを開くとそれだけメモリを圧迫してChromeの動作が重くなってしまうので、この機能を有効化することで使っていないタブのメモリを開放して軽量化することができます。
ただし、タブのメモリを開放するとページ内の入力可能なフォームなどに入力中の内容は消えてしまうため気をつけましょう。メモリを開放したページを開くと再読み込みが行われます。
タブを閉じる速度を速くする
Fast Tab/Window Close(chrome://flags/#enable-fast-unload)
「Enable」にすることで、タブを閉じる処理が速くなります。
フォントを別のキャッシュで代用する
FontCache scaling(chrome://flags/#enable-font-cache-scaling)
ウェブフォントはフォントの太さが違うと別物扱いになるため、一つ一つダウンロードされるのです。「Enable」にすることで、すでにあるフォントのキャッシュを拡大・縮小して代用するため、フォントが全てダウンロードされなくてもページが表示されるため速くなります。
マテリアルデザインでブックマークを表示する
Enable Material Design bookmarks(chrome://flags/#enable-md-bookmarks)
「Enable」にすることで、ブックマークがGoogle推奨のデザインルールであるマテリアルデザインに変更されます。
画像が軽いシンプルデザインに変わることで表示が速くなります。多少アイコンデザインが変わる点には注意しましょう。
GPUを使用する
- Override software rendering list(chrome://flags/#ignore-gpu-blacklist)
- GPU rasterization(chrome://flags/#enable-gpu-rasterization)
- Accelerated 2D canvas(chrome://flags/#disable-accelerated-2d-canvas)
これらの設定は、グラフィックボードの性能が高ければ高いほど効果を実感できます。グラフィックボードを積んでいないパソコンでは有効化しないほうがいいかもしれません。
画像描画の同時処理数を指定する
Number of raster threads(chrome://flags/#num-raster-threads)
画像描画の同時処理数を「1~4」の間で変更することができるので、「4」に設定しましょう。
キャンバスを不透明化する
Experimental canvas features(chrome://flags/#enable-experimental-canvas-features)
「Enable」にすることで、キャンバスを不透明化してページの表示が速くなります。Google Mapなどの地図表示やブラウザゲームで効果を実感できるでしょう。
位置予測を有効にする
Scroll prediction(chrome://flags/#enable-scroll-prediction)
「Enable」にすることで、指の位置から次に何をするのかを予測して先に描画を行う機能です。Androidスマホなどのタッチ操作に対応した機能です。
まとめ
chromeを高速化する拡張・設定方法をご紹介!chromeを爆速にしよう!いかがでしたでしょうか。
Chromeが重い・遅いと感じたら、設定を変更する・拡張機能を導入するといった方法で改善してページの表示速度を速くする、動作を爆速にするといったことが可能です。隠し機能であるflagsは難しそうに見えますが、記事内で説明した項目の設定を変更するだけで簡単に高速化することができます。ぜひチャレンジしてみましょう!