MacでUSBメモリをフォーマット(初期化)
今回はMacでUSBメモリをフォーマット(初期化)する方法をご紹介します。
まず、USBのフォーマット(初期化)の前に気を付けなければならないことは、使用するUSBメモリをMacのみで使用するのか、Windowsでも使用するのかを想定しなければなりません。
というのもフォーマットする際の形式を間違えるとどちらかのOSでは使えて、一方では使えない・・というような事態になりかねません。
Windowsで使用できるファイルシステムではFAT16、FAT32、NTFS、exFATといった形式が使用できますが、FAT16は確保できる容量が少なくなるので非効率なため現在は使用されていません。
NTFSはMacでは読み込みはできますが書き込みができません。
他にはexFATもありますが、Windows側で対応できないOSもありますので、メーカーはこの形式でフォーマットをしていると思われます。
一方MacではMac OS拡張というファイルシステムで通常はフォーマットしますが、Windowsでは扱えなくなります。
Macを使用している方でも、他人とデータの受け渡しの際の使用を想定してFAT32を選択しておいた方が良いでしょう。
MacでUSBメモリをフォーマット(初期化)する方法
MacでUSBメモリやHDDなどをフォーマットするにはディスクユーティリティを使用します。
こちらではフォーマットの基本的な手順を説明します。
ディスクユーティリティの場所はLaunchpad>「その他」の中にはいっています。
①フォーマット(初期化)するUSBを選択します。
②「消去」ボタンを押します。
③USBのデバイスの名前を入力します。
④フォーマットの形式をクリックします。
⑤フォーマットの形式を選択します。
ここではWindowsとのデータの受け渡しを想定しFAT32でフォーマットします。
⑥フォーマットが完了すると「完了」ボタンを押します。
Macで安全にUSB内のデータを消去する方法
上記のフォーマットの手順が基本的なものとなりますが、フォーマット前のデータを完全消去するためには別途消去方法を設定しなければなりません。こちらの消去方法を実施しなければ、データ復旧ソフトで復旧されてしまう恐れがあります。
消去レベルは4段階に分かれております。
消去レベルが低いほど処理時間が早くなっておりますが、保存されているデータを考慮して選択するようにしましょう。
先ほどの「消去」ボタンを押した後のウインドウの左下に「セキュリティオプション」というボタンがありますのでそちらををクリックします。
MacでUSBを「最も速い」消去でフォーマットする
こちらのオプションでは一番早くUSBメモリをフォーマットすることができますが、USBメモリ内のファイルを確実に消去できないデメリットがあります。
新品のUSBメモリをフォーマットするときうやすぐにフォーマットしたい場合に使用するのが望ましい使用法であると思います。
MacでUSBを「ゼロ消去を1回」でフォーマットする
こちらのオプションでは、ディスク全体にランダムなデータの書き込みを1回実行し、ゼロ消去を1回実行します。
ファイルサクセスに使用される情報を消去して、データを2回上書きします。
それほど貴重な個人情報などがなければこちらのフォーマットでも十分かと思います。
MacでUSBを「DOE準拠の確実な消去3回」でフォーマットする
こちらはDOE準拠(磁気媒体の確実な消去に関する米国エネルギー省規格)の3回の「確実な消去」を実行します。
ディスク全体にランダムデータの書き込みを2回実行した後、既知のデータの書き込みを1回実行します。ファイルアクセスに使用される情報を消去して、データを3回上書きします。
と書かれています。漏えいさせたくないデータの場合はこちらを選択した方が良さそうです。
ちなみにこちらの消去オプションを1GBのメモリで実行したところ10分ほどかかりました。
MacでUSBを「最も安全」な消去でフォーマットする
こちらのオプションは磁気メディアの消去に関するセキュリティ準拠の「US Department of Defense (DOD) 5220-22 M(米国防相規格)に準拠しています。ファイルにアクセスするのに使用する情報を消去し、データを7回上書きします。
ということです。完全に削除される感じです。もはや新品を買った方が良いのではないかというレベルです。
こちらのオプションではささらに時間がかかり1GBのメモリで20分かかりました。
最近のメモリならもっと大容量なのでかなりの時間を覚悟した方が良さそうです。
まとめ
今回は「MacでUSBメモリをフォーマット(初期化)する方法」を紹介しました。
フォーマットの際にはフォーマットの形式を間違えるとMacまたはWindowsでは読み書きできなくなるという点には注意するようにしてください。
もう1点は、USBをただフォーマットするだけでは復旧されてしまう恐れがあるということです。盗難や紛失時のことを考えると、まずは保存されていたデータに応じた消去方法を選択しなければなりません。
削除するだけでは復元されてしまうと考えますと処分の時にはフォーマットした上で、物理的に破壊した方が良さそうですね。