VGAとHDMIとは?
パソコンとディスプレイを接続するケーブルには「VGA」「HDMI」といった別の種類のケーブルがあります。
どちらも用途は同じように見えますが、何故別の種類のケーブルがあるのか・VGAとHDMIでは画質の違いがあるのかなど、疑問が多いというユーザーの声をよく耳にします。
VGA・HDMIのケーブルには、一体どういった違いがあるのでしょうか?
VGAとは
VGA(アナログRGB端子)は、1980年代後半にIBM製のグラフィックボードに採用されてから長い間パソコンで使われてきた接続端子で、パソコンからアナログ信号でディスプレイにデータを送ります。信号がアナログであるため、ケーブルの品質や長さ・端子の状態によって映像の画質が変わります。
2019年現在でもパソコンの接続端子として用意されていることがある端子ですが、その用途はHDMIが使用できない場合のサブ端子といった位置づけになっています。
HDMIとは
HDMIは、High-Definition Multimedia Interface(高精細度マルチメディアインターフェース)の略称で、映像と音声をデジタル信号で送ることができます。
2002年12月に仕様が制定されてから広く普及されるようになり、現在ではテレビ・ゲーム機・パソコンなどほとんどの機器で使用されるようになりました。HDMIのデジタル信号は非圧縮のため画質・音質が劣化することはなく、高画質・高音質で映像と音声を楽しむことができます。
VGAとHDMIの違い
VGAとHDMIを比較して、違いをまとめたのでご覧ください。
端子の形状の違い
VGAの端子は3列15ピンで構成されています。コネクタ全体の見た目は大きな台形となっており、更に接続した後に固定するためのネジが左右に付属しています。
一方HDMIは、細い台形で19ピンのコネクタとなっています。VGAと違い固定用のネジなどは付いてません。VGAの端子に比べて非常に細いので、知っていればまずVGAと間違えることはないでしょう。
画質の違い
VGAはアナログ信号のため、ケーブルの長さや品質・ピンの状態によって画質に影響があります。解像度に関してはフルHD(1920×1080)の出力が可能ですが、HDMIと比べると画質は劣ります。
HDMIは無圧縮のデジタル信号を送るため、ケーブルによって画質の劣化が起こることはありません。解像度はフルHDだけでなく、4K(3840×2160)にも対応しており、大きなディスプレイに出力しても高画質のまま映像を楽しむことができます。
音声への対応
VGAは映像しか出力できないため、音声出力用のケーブルが必要となります。一方HDMIは音声データも取り扱うことができるため、機器をテレビやスピーカー付きディスプレイに接続する際はHDMIケーブル一本で映像・音声のどちらも出力することができます。
VGA⇔HDMIの変換は出来る?
ここまでVGAとHDMIの違いについて述べましたが、新しくパソコンを買った際などに「パソコンの出力端子はHDMI・以前から使っているディスプレイはVGA」のような状態になってしまうことがあります。
このような状態になってしまってもご安心ください。VGAとHDMIを相互変換することのできる変換ケーブル・アダプターが存在しており、電気量販店やネットショップで購入することができますよ。
上記リンク先の製品は「HDMI to VGA」、つまりHDMIをVGAに変換することのできるアダプターです。VGAからHDMIに変換したい場合は「VGA to HDMI」のものを探してみてくださいね。
まとめ
VGAとHDMIの違いを比較して紹介!【画質/変換/メリット/端子】、いかがでしたでしょうか。
VGAは1980年後半から採用されるようになったアナログ信号出力端子で、HDMIは2002年12月から現在まで採用されているデジタル信号出力端子です。
2019年現在におけるVGA端子の扱いは「HDMI接続できない機器へのサブ接続端子」であるため、基本的にはHDMIが主流となっています。
ですので、パソコンとディスプレイなどVGAとHDMIのどちらも使える機器で接続を行う際にはHDMIケーブルを使うようにすると良いでしょう。