PDFとは?
PDFとはどういったファイル形式?
ビジネス文章などのファイルとして使われているPDFファイルが、どういうものかご存知でしょうか?
PDFとは、「Portable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)」の略で、Adobe Systemsにより開発されたファイル形式です。文書をそのまま電子化したようなものと考えてもらうと分かりやすいですよ。
PDFの特徴
PDFファイルは様々な文章から作成することが可能で、PDFファイルを表示させたり印刷するには専用のソフトウェアを使用します。Adobe Systemsの「Adobe Acrobat Reader」などが該当します。
PDFは、作成した文章ファイルをあらゆる環境で同じレイアウトで表示・印刷を行うことが可能となっています。また、PDFファイル自体にパスワードをかけてセキュリティ対策をしたり圧縮してファイルサイズの小さくするといったファイル加工、文章へのしおり・注釈・リンクの添付が可能です。
PDFの歴史
PDFは1990年代初めに文書の共有を目的として開発されました。当初はPDFの作成・閲覧を行うソフトであるAdobe Acrobat Readerが有償だったため普及ペースはゆっくりとしたものでした。
ですが1994年にAcrobat Readerの無償配布が行われるようになり、これをきっかけとしてPDFが広く普及されるようになりました。
PDF化するメリット
文章をPDF化することで、パソコンやスマートフォンなど異なる環境でも同一のレイアウトで閲覧することが可能なほか、印刷も同様に環境に左右されることなく作成したファイルと同じ状態での印刷が行われます。
文章を画像ファイルとして保存して印刷すると文字が潰れたり荒くなってしまいますが、PDFファイルでは文字の劣化がなく綺麗に印刷することが可能です。
PDFファイルは無償のアプリで閲覧することが可能なので、文章の共有・配布の際にも便利です。また電子署名を行うことができるので、文章を改ざんされた場合にはデジタル処理での改ざん検出が行えます。そのため文章の正確性も証明しやすいのがメリットとなっています。
PDFについてQ&A
PDFとJPGとの違いとは?
PDFとJPGのファイルの違いについて気になる方もいらっしゃるかと思います。どちらも文章や画像を載せることができるため、どう使い分ければいいのかと悩むこともありますよね。
JPGは、画像として取り扱われているファイル形式です。JPGは1977万色で画像の表現を行うことができ、画像データを高画質・高圧縮で保存することが可能です。また、デジカメ・スマホで撮影を行った写真データの保存にも用いられています。
一方PDFファイルは「文章ファイル」として取り扱われるファイル形式のため、画像データを取り扱うJPGファイルとは明確に用途が違っています。
例えば1枚の文章をスキャンして保存する際、JPGとして保存すると文字も画像として認識するため、文字の一つ一つが粗くなってしまい閲覧には不向きになってしまいます。
一方PDFは文字を画像ではなく文字として認識するので、綺麗な文字のまま保存することが可能です。PDFとして保存した文章ファイルでは閲覧に困ることはないでしょう。
PDFファイルを作成する方法は?
PDFファイルは、Officeアプリケーションをはじめとした様々なアプリから作成することが可能です。下記リンク先の記事一覧でPDFファイルの取り扱いについてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
スマホでもPDFファイルは閲覧出来る?
冒頭で説明した通り、スマホでもPDFファイルを閲覧することは可能ですよ。スマホアプリ版「Adobe Acrobat Reader」をインストールすることで、PDFファイルを取り扱うことができるようになります。
まとめ
【初心者向け】PDFとは何か?PDFファイルやPDF化の意味を紹介!いかがでしたでしょうか。
Adobe Systemsの開発したPDFは、文章を取り扱うファイルとして開発され、パソコンやスマートフォンなど様々な環境で同一のレイアウトで表示することが可能なほか、異なる環境でも同様の印刷を行うことができますよ。
PDFファイルは無料のアプリケーションで閲覧することが可能なほか、PDFファイルの作成もOfficeアプリやフリーソフト・更にはスマホのカメラから文章を撮影して取り込んで作成するといったことも可能です。ぜひ、PDFファイルを活用してみてくださいね。