「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」の警告の対処法!

「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」の警告の対処法!

拡張機能の開発をしていると一度は遭遇したことがあるであろう「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」の警告。「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」はかんたんに無効化できず、少し変わった策を取る必要があります。この記事では警告対策に使える方法を紹介します


目次[非表示]

  1. 「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」の警告が毎回表示される
  2. 「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」の警告が毎回表示される場合の対処法

「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」の警告が毎回表示される

自作した拡張機能やChrome Web Store以外から入手した拡張機能をインストールして使用すると、Google Chromeを起動するたびに「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」の通知が表示されてしまいます。

昔は「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」の警告を簡単に非表示にできましたが、現在はできなくなっており少し工夫しなければなりません。

「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」の警告が毎回表示される場合の対処法

警告への対処法はいくつかあります。難しい方法から誰でもできる簡単な方法までいくつかありますので、できそうなものを試してみてください。

グループポリシーを変更する

Windows10のChromeポリシーを編集することで表示させないようにできます。

ただし、この方法は基本的にPro以上のエディションでないと使用できないので注意してください。

まずはChromeポリシーのもととなるGoogle Chromeヘルプからテンプレートを入手します。

Chromeポリシー - サポート
Q&A形式の回答メッセージのポリシーテンプレートのダウンロードリンクをクリック
Q&A形式の回答メッセージにポリシーテンプレートにダウンロードリンクがあるのでそれをクリックしましょう。

ダウンロードしたzipファイルを解凍し、ファイルの一部を次の場所にコピーします。

  • windowsadmxja-jpchrome.adml → C:WindowsPolicyDefinitionsja-JPchrome.adml
  • windowsadmxchrome.admx → C:WindowsPolicyDefinitionschrome.admx
2つのファイルを間違えないようにコピーしましょう。

[続行]を押してコピーを完了
Windowsのシステムフォルダにコピーするため、管理者権限を求められることがあります。[続行]を押してコピーを完了させてください。

コピーが完了したらローカルグループポリシーエディターを起動します。

タスクバーの検索ボックスで「gpedit」と入力して検索する
タスクバーの検索ボックスで「gpedit」と入力して検索すると見つかるはずです(Home版だと表示されません)。
ローカルグループポリシーエディターの[ユーザー構成]->[管理用テンプレート]でGoogle Chromeを確認
ローカルグループポリシーエディターの[ユーザー構成]->[管理用テンプレート]と進むとGoogle Chromeが追加されていることが確認できます。
[Google Chrome]->[拡張機能]で「拡張機能インストールのホワイトリストを設定する」をダブルクリック
続いて[Google Chrome]->[拡張機能]へと進み、「拡張機能インストールのホワイトリストを設定する」をダブルクリックして設定を開いてください。
ホワイトリスト設定を有効に切り替える
次にホワイトリスト設定を有効に切り替えます。
「ブラックリストから除外する拡張機能 ID」の[表示]をクリック
左下の「ブラックリストから除外する拡張機能 ID」の[表示]をクリックします。
Chrome Web store以外からインストールした拡張機能のIDを追加
ここにChrome Web store以外からインストールした拡張機能のIDを追加します。
拡張機能IDをGoogle Chromeの拡張機能管理画面で調べる
拡張機能IDはGoogle Chromeの拡張機能管理画面で調べることができます。

IDを追加したら[OK]を押して画面を閉じ、[適用]を押しましょう。

これで「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」が表示されなくなります。

ただし、ここまで丁寧に設定を変更しても、今までと同じように警告が表示されてしまうこともあります。

その場合は別の方法を取りましょう。

Chrome.dllを編集する(非推奨)

インストールしているGoogle Chromeのファイル直接書き換えることで警告そのものを無効化することができます。

編集するにあたってバイナリエディタを使用するため、バイナリエディタを使ったことがない方や開発の知識が無い方にはお勧めしません。

まずは、インストールされているchrome.dllをドキュメントフォルダなど別の通常フォルダにコピーしてから編集します。コピーしたものを編集しないと保存ができないので注意しましょう。

「C:Program Files (x86)GoogleChromeApplicationバージョン名」フォルダのChrome.dll
Chrome.dllは「C:Program Files (x86)GoogleChromeApplicationバージョン名」フォルダに配置されています。
「83 F8 02 7F 81」を検索
バイナリエディタで開いたら「83 F8 02 7F 81」を検索します。検索すると1件だけ該当箇所が見つかります。

ここの並びを「83 F8 09 7F 81」に変更します

保存したら元の場所にコピーして上書きしてください。

これでChrome Web Storeからインストールしていない全ての拡張機能による警告を非表示にできます。

ただし、この方法はGoogle Chrome本体は破壊してしまう可能性があるほか、バージョンアップの都度Chrome.dllが上書き更新されるので再編集の手間ができてしまいます。

ですので、安全かつラクに警告を消す場合は後述するChrome Canaryを使った方法がおすすめです。

Chrome Canaryを使う

最も楽な方法はChrome Canaryを使うやり方です。

Chrome Canaryとは開発版Google Chromeで、はじめからChrome Web Store外からの拡張機能インストールが許可されているので、バイナリを書き換えたりグループポリシーを変更する必要もありません。

警告をラクに消して最新のChromeを使いたいという場合はCanary版を使いましょう。

Canary版のインストール方法や特徴についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、気になる方は参考にしてください。

Chrome Canaryとは?インストールの仕方やChromeとの違いを解説!

Chrome Canaryについてインストールの仕方、Chromeと併用できるのか、違いについて解説していきます。Chrome CanaryはChromeの開発版として利用することができ、Chromeとは異なる特徴を持っています。ぜひ一度使ってみましょう。

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