UEFIとは?
UEFIとは、パソコンの心臓部分であるマザーボードに保存されているプログラムのことです。
正式名称の読み方はUnified Extensible Firmware Interface(ユニファイド・エクステンシブル・ファームウェア・インターフェイス)です。
UEFIが搭載されているマザーボードを使用する場合、必ずUEFIが最初に起動します。Windows10搭載PCでも、UEFIが搭載されているマザーボードなら、UEFIが起動した後にWindows10が起動します。
そもそもWindows10などのOSはUEFIなどのOSやハードウェアを制御するプログラムがないと起動することすらできません。そのため、UEFIが搭載されていないパソコンではOSを起動することすらできないのです。
UEFIとBIOSの違いとは?
OSを制御するプログラムとしてUEFIのほかにBIOS(Basic Input Output System)があります。
BIOSとはUEFIが登場する前から利用されていた制御プログラムで、現在は殆ど使われていません。
UEFIは自由度が高い
BIOSは真っ黒もしくは青だけの画面にアルファベットの文字が並んだ画面をキーボードだけで操作するということが大半でした。また、設定を変更できるといっても変更できる項目はかなり限られています。
ですが、UEFIは機能性が高まりマウスが使えるほか、様々なハードウェアの設定を行えるメリットがあります。
マウスを使えるのでキーボードのショートカットキー操作に慣れていないない方でも安心ですし、日本語表記対応のUEFIも多数登場しています。
BIOSは起動ディスク容量2TBの制限があった
UEFI登場以前のBIOSでは、OSの起動に使うディスクの容量が2TBという制限がありました。
そのため、4TBのHDDなどを起動ディスクとしてBIOS搭載パソコンでは使うことができませんでした。
昔は2TB超えのディスクドライブが存在しなかったため問題ありませんでしたが、現在は2TB超えのディスクドライブが普通に使われているため、BIOSが時代についていけなくなったという背景があります。
UEFIはそういった制限がなく、現状存在している最大容量のディスクドライブを使っても正常に起動できるようになっています。
UEFIはセキュアブート機能を使える
セキュアブートとは、Windowsセキュリティを高めるための機能です。
これまでのWindows OSは、OSが入っているディスクドライブを起動できなくても、別でフロッピーディスクやCD・USBメモリを利用すれば、それらデバイスからブートすることで起動できるという問題がありました。
これにより、Windowsの起動が制限されている・Windows起動時以外は暗号化されていて閲覧できないファイルも、暗号化などを回避してファイルをコピーできてしまう状態でした。
セキュアブート機能があるUEFIは、UEFIモードで起動するようにしていると、承認していない他のWindows起動ディスクを使って起動することができず、ディスクドライブのファイルにアクセスできないようにできます。
BIOSにはそういった機能がないため、UEFIがあるだけでWindowsのセキュリティを高められると思ってもいいでしょう。