拡張子lzhとzipの違いとは?
圧縮ファイル・lzhとzipの違いとは?
これらのファイル形式の成り立ちについて説明します。
拡張子lzhとは
拡張子lzh(lha)とは、日本の工学者である奥村晴彦氏が考案したアルゴリズムを元にして吉崎栄泰氏がパソコン通信にて公開した圧縮ファイルのフォーマットです。その出自から日本では多くのシェアがあり、当時ZIPファイルを生成するためのアプリケーションが有料だったこともあり1990年代ではほぼ標準の圧縮形式として利用されていました。
しかし、ライブラリ・Unlha32.dllの作者が2006年に多くのアンチウイルスソフトでlzhアーカイブを正常に検疫できないことを確認したものの、その対応が行われなかったためにlzh形式の圧縮利用を控えるように呼びかけを行っています。その結果、Vectorではlzh形式でのファイルの新規受付を中止しています。また、Windows10においては2017年4月のWindows10 Creators Updateによりlzhの展開機能が削除されました。
拡張子zipとは
拡張子zipとは、アメリカのプログラマー・Phillip Walter Katz氏が開発した圧縮ファイルのフォーマットです。lzhの項目で述べた通り1990年代の日本においてはlzhのほうが普及していましたが、zip形式を取り扱うことのできるアーカイバが広まったことやlzhの問題により、2020年現在ではzipファイルは一般的な圧縮ファイルのフォーマットとして用いられています。
まとめ
拡張子lzhとzipの違いを解説!どちらを使えばいいのか?いかがでしたでしょうか。
過去に日本で広く普及したlzh形式は、現在ではもう推奨されない圧縮形式となってしまいました。そのため、ファイルの圧縮時にはzip形式を使用して圧縮することをおすすめします。
下記リンク先の記事にておすすめのアーカイバをご紹介していますので、ぜひご覧ください。