Windows10のThunderbirdのデータの保存場所と変更方法をご紹介!

Windows10のThunderbirdのデータの保存場所と変更方法をご紹介!

Windows10ではThunderbirdのデータの保存場所がどこにあるのかご存知でしょうか?また、データの保存場所は変更することができます。この記事では、Windows10のThunderbirdのデータの保存場所と変更方法をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. Thunderbirdのデータの種類
  2. Windows10のThunderbirdのデータの保存場所
  3. Thunderbirdのデータの保存場所の変更方法

メールソフト・Mozilla ThunderbirdのWindows10でのデータの保存場所や、保存場所の変更方法をご存知ですか?

データの保存場所を知っておくことでデータのバックアップを取ってPCの再インストール時や環境移行時にスムーズに移行することができますよ。

また、保存場所の変更方法が分かれば容量に余裕のあるドライブにデータを移動して、メールデータによるドライブ圧迫を気にすることもなくなります。

メールデータを容量の少ないCドライブから別のドライブに移動すると、かなり安心感が高くなりますよ。この記事では、Windows10のThunderbirdのデータの保存場所と変更方法をご紹介していきます。

Thunderbirdのデータの種類

まずThunderbirdのデータの種類としては大きく分けて2種類あり、設定ファイルであるプロファイルデータ・そしてメールデータがまとまっているメッセージデータの2つがあります。

プロファイルデータは「.default」という名前のフォルダとなっており、メールデータは「ImapMail」フォルダ・「Mail」フォルダとなっています。

デフォルト設定ではこれらのファイルはまとまって同じフォルダに格納されていますが、別のデータであることを理解しておくとバックアップや環境移行時に困ることもなくなります。

Windows10のThunderbirdのデータの保存場所

それでは、Windows10のThunderbirdのデータの保存場所をご紹介します。

プロファイルデータの保存場所

プロファイルデータが保存されているフォルダの場所
Windows10でプロファイルデータが保存されているフォルダの場所は「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles」となります。

※AppDataフォルダは隠しフォルダになっているため、開くには隠しフォルダを表示する必要があります。フォルダーオプションから隠しフォルダを表示するように設定を変更しましょう。

Profilesフォルダ内にある「xxxxxx.default」フォルダ
Profilesフォルダ内にある「xxxxxx.default」フォルダがプロファイルデータです。

※「xxxxxx」にはユーザーごとに異なる英数字が振られています。

「Profiles」フォルダと同じ階層にある「profiles.ini」というini形式のファイルが設定の記述ファイル
「Profiles」フォルダと同じ階層にある「profiles.ini」というini形式のファイルが設定の記述ファイルで、「xxxxxx.default」の場所の指定がされています。

メッセージデータの保存場所

メッセージデータの保存場所
メッセージデータの保存場所は、「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\xxxxxx.default」フォルダ内にある「ImapMail」フォルダ・「Mail」フォルダとなります。

パスを見るとお分かりいただけると思いますが、プロファイルデータである「xxxxxx.default」フォルダ内にメッセージデータが保存されています。つまり、基本的に「xxxxxx.default」フォルダをコピーしておけばプロファイルデータとメールデータのどちらもバックアップが取れるというわけです。

Thunderbirdのデータの保存場所の変更方法

Thunderbirdのデータの保存場所の変更方法を説明します。

上記項目では「xxxxxx.default」がプロファイルデータで、フォルダ内にメールデータが入っているということを説明しました。これを知っていないとデータの保存場所の変更時に混乱しやすいのですが、知っていれば安心ですね。それでは変更を行ってみましょう。

新しいプロファイルデータの保存場所に保存用のフォルダを作成
まずは、新しいプロファイルデータの保存場所に保存用のフォルダを作成しておきましょう。

作成したフォルダに、Profilesフォルダを丸ごとコピーして貼り付けましょう。この時に注意したいのが、「切り取り」ではなく「コピー」することです。

Profilesフォルダの変更場所を指定するためにThunderbirdを起動する必要があるのですが、Profilesフォルダを切り取ってしまうとエラーが発生してThunderbirdが起動できなくなってしまいます。

メールアカウントを右クリックしてメニューを開き「設定」をクリック
Thunderbirdを起動したら、メールアカウントを右クリックしてメニューを開き「設定」をクリックしましょう。
アカウント設定ウィンドウが表示されるので、左側メニューの「サーバー設定」をクリック
アカウント設定ウィンドウが表示されるので、左側メニューの「サーバー設定」をクリックしましょう。
サーバー設定の項目一覧が表示されるので、下にスクロールしてメッセージの保存項目の「メッセージの保存先」を確認してみましょう。

メッセージの保存先が「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\xxxxxx.default\ImapMail\imap.gmail.com」のようになっていると思います。(imap.gmail.comの部分は使っているメールアドレスのドメインになっている)

これを「参照」をクリックして、「コピーしたThunderbirdのフォルダ\Profiles\xxxxxx.default\ImapMail\imap.gmail.com」のように変更しましょう。もしメールアカウントを複数登録している場合は、アカウントの全てでこの操作を行ってください。

メッセージの保存先の変更が完了したら、一旦Thunderbirdを終了しましょう。

「Windowsキー+Rキー」の同時押しで「ファイル名を指定して実行」を呼び出し、名前欄に「thunderbird.exe -p」もしくは「thunderbird.exe -ProfileManager」と入力して「OK」をクリック
次に、「Windowsキー+Rキー」の同時押しで「ファイル名を指定して実行」を呼び出し、名前欄に「thunderbird.exe -p」もしくは「thunderbird.exe -ProfileManager」と入力して「OK」をクリックしましょう。
「Thunderbird - ユーザープロファイルの選択」ウィンドウが表示されます。「新しいプロファイルを作成」をクリック
「Thunderbird - ユーザープロファイルの選択」ウィンドウが表示されます。「新しいプロファイルを作成」をクリックしましょう。
プロファイル作成ウィザードが開きます。「次へ」をクリックしましょう。
「新しいプロファイルの名前を入力してください」欄には自分が分かりやすいプロファイル名を入力します。プロファイル名の入力が終わったら「フォルダーを選択」をクリック
「新しいプロファイルの名前を入力してください」欄には自分が分かりやすいプロファイル名を入力します。プロファイル名の入力が終わったら「フォルダーを選択」をクリックしましょう。

選択するフォルダですが、「コピーしたThunderbirdのフォルダ\Profiles\xxxxxx.default」を選択しましょう。その後「完了」をクリックしてプロファイルを作成したら、「Thunderbird - ユーザープロファイルの選択」を終了しましょう。

上記の設定が完了すると、profiles.iniファイルに書かれているプロファイルデータとメールデータのパスが新しく設定したものに変更されます。

これでThunderbirdのデータの保存場所の変更は完了です。Thunderbirdを起動して、ちゃんと起動できるかどうか・アカウント設定などを確認してメッセージデータの保存先が変更したフォルダになっているかなどを確認しましょう。

正常に起動できていることを確認したら移行作業の完了です。完全に移行できていれば、元々の場所にあったProfilesフォルダを削除しても大丈夫ですよ。


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