Thunderbirdでメールが送信できない場合の対処法!急に送れない時どうすべき?

Thunderbirdでメールが送信できない場合の対処法!急に送れない時どうすべき?

Thunderbirdはビジネスメール用としても非常に便利なフリーソフトです。ですが、Thunderbirdで急にメールを送信できないトラブルに遭遇した場合、どうすべきでしょうか?今回はThunderbirdでメールを送信できないトラブルの対処法を紹介します。


目次[非表示]

  1. Thunderbirdでメールが送信できない問題
  2. Thunderbirdでメールが送信できない場合の対処法
  3. まとめ

Thunderbirdでメールが送信できない問題

ThunderbirdはWindowsやMacなどで使える有名なフリーメールソフトの一つです。

ですが、今までは何もトラブルなくメールの送信ができていたのに、突然送信エラーでメールが送れなくなった・タイムアウトになったということはありませんか?

急ぎのメールでなければ焦る必要はあまりありませんが、仕事で使っている場合などメールの送信が遅れると困る場合では一大事です。

また、Thunderbird をインストール、メールアカウントの設定を正しく行ったのに、全く送信ができないということもあるでしょう。

そのようなトラブルに遭ってしまう原因はいくつかあります。

  • セキュリティソフトがブロックしている
  • ファイアウォールがブロックしている
  • プロバイダにブロックされているポート番号で送信しようとしている
  • SMTPサーバー情報を間違えている
  • メールサーバーがダウンしている
  • Thunderbird内のメールアカウントデータが破損している
よくある原因はこの5つで、原因によって対処方法も異なります。

今回は、Thunderbirdでメールを送信できないトラブルの対処法について一つ一つ解説していきます。

Thunderbirdでメールが送信できない場合の対処法

受信だけできる場合

メールを送信できず受信できる場合ですが、SMTPサーバー情報の入力を間違えている可能性があります。

メールの受信にはPOPサーバーやIMAPサーバーを使いますが、送信にはSMTPサーバーを使用します。

そのため、メール受信設定が正しくてもメール送信設定(SMTPサーバーへの接続設定)が間違っているとメールの送信は失敗します。

メールアカウント一覧のメールアドレスを右クリックし、[設定]を選択
追加済みメールアカウントの設定を変更するには、メールアカウント一覧のメールアドレスを右クリックし、[設定]を選択します。
メニュー一番下にある送信(SMTP)サーバーをクリック
メニュー一番下にある送信(SMTP)サーバーをクリックして設定項目を切り替えます。
[編集]をクリック
[編集]をクリックします。
SMTPサーバー名・ユーザー名・ポート番号を入力する画面が表示
するとSMTPサーバー名・ユーザー名・ポート番号を入力する画面が表示されるので、使用しているメールサービス・サーバーから提供される情報を確認して入力してください。

設定し終わったら、メールが正しく送信されるかどうか試してるください。確実に正しいSMTPサーバー設定をしたにも関わらず送信に失敗した場合は、もう一つ設定を変更する必要があります。

メールアカウントの設定を開いて[サーバー設定]をクリック
もう一度メールアカウントの設定を開いて[サーバー設定]をクリックします。
IMAPメールサーバーの設定項目
IMAPメールサーバーの設定項目があるので、こちらを正しいものに修正してください。

これでメールの送信が行えるようになります。メールアカウントのパスワードは初回送信時に求められるので、その時に入力してください。
 

Thunderbirdはメールアカウント追加時に自動で送受信設定を行ってくれるので、Gmailなどメジャーなメールサービスのアカウントを追加する場合はとても便利です。
 
ですが独自ドメインを使った場合など、そうでない場合はSMTPサーバー名やユーザー名・パスワードを正しく取得できていないことがあるので、その可能性がある場合は一度確認してみてください。

ファイアウォールが原因の場合

Thunderbirdは世界中で使われているフリーソフトの一つなのでよっぽどのことがない限り大丈夫な問題ですが、稀にWindowsファイアウォールによってメールの送信処理を拒否されてしまうことがあります。

その場合は以下の手順でThunderbirdをファイアウォール対象外にしてください。

タスクバーの検索窓で「ファイアウォール」を検索し、[ファイアウォールの状態の確認]をクリックします。
タスクバーの検索窓で「ファイアウォール」を検索し、[ファイアウォールの状態の確認]をクリックします。
「これらの設定はベンダーアプリケーション〇〇で管理されています」と表示
「これらの設定はベンダーアプリケーション〇〇で管理されています」と表示されていた場合は、Windowsファイアウォールを使っていません。

この場合は別の要因でメールの送信に失敗しているので、他の方法を参考にしてください。

「Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可」をクリック
何も表示されなかった場合は続けて「Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可」をクリックします。
デフォルトでは設定の変更が無効化されているので[設定の変更]をクリック
デフォルトでは設定の変更が無効化されているので[設定の変更]をクリックします。

「許可されたアプリおよび機能」の中にThnderbirdがあれば「プライベート・パブリック」の両方にチェックを入れて保存してください。

なかった場合は他の要因でメールの送信に失敗しています。

セキュリティソフトが原因の場合

「〇〇に接続しました」が表示された後、一向に送信処理が完了しない場合はセキュリティソフトがブロックしている可能性があります。

その場合は、動作中のセキュリティソフトを一時停止した状態でメールの送信を試みてください。

もしそれで送信に成功した場合、使用しているセキュリティソフトが何らかの原因でブロックしている可能性があるため、アプリケーションの許可設定を変更してください。

変更方法はセキュリティソフトによって異なるので各自確認するようにしましょう。

また、セキュリティソフトにこだわりがない場合は他のセキュリティソフトに乗り換えることも手段のひとつです。

プロバイダでブロックされているポート番号で送信しようとしている

この場合は異なるポート番号で送信するようにしてください。

ただし、適当にポート番号を変えてしまうとメールの送信に成功してもメールの受信がうまく行かないという症状が発生します。

特に外部のメールサーバを使ってる場合はセキュリティの観点からブロックされることが多く、指定されたポート番号しか使用できないことがほとんどです。

そのため、ポート番号を変更する場合はメールサーバーが対応しているポート番号を使うべきであり、どのポート番号でもいいわけではありません。

メールの送受信で使われている一般的なポート番号は「25・587・465」ですが、必ずメールサーバーのポート番号を確認するようにしてください。
 

メールアカウント名を右クリック->[設定]
ポート番号の変更は、メールアカウント名を右クリック->[設定]から行います。
[送信(SMTP)サーバー]の設定を変更
送信に失敗する場合は[送信(SMTP)サーバー]の設定を変更します。
[編集]をクリック
次に[編集]をクリックします。
ポート番号を設定できる項目
すると、ポート番号を設定できる項目が出てくるので、使用しているメールサーバーに合わせて変更するようにしましょう。

「パスワードを送信できませんでした」の場合

突然「パスワードを送信できませんでした」が表示された場合、もう一度メールの送信を試みてください。

それでも出来なかった場合は、Thunderbirdに保存しているメールアカウント情報の何かが破損しているか、メールサーバーに不具合が起きている可能性があります。

前者の場合はメールアカウントの再登録が一番手っ取り早いので、一度Thunderbirdから問題のメールアカウントを削除し、追加し直してください。

ちなみに受信したメールはメールサーバーに保存されているので、メールアカウントを削除したからといってすべての受信メールが消えるわけではありません。

メールアカウントを右クリック->[設定]を選択
アカウントの削除はまず、メールアカウントを右クリック->[設定]を選択します。
設定画面左下の[アカウント操作]をクリックし、[アカウント削除]を選択
設定画面左下の[アカウント操作]をクリックし、[アカウント削除]を選択すると、メールアカウント削除できます。

メールアカウントを追加しても直らなかった場合、メールサーバーの不具合が考えられるので、メールサーバー業者に問い合わせるか、時間をおいてメールを再送信してみてください。

緊急時の場合はGmailを使う

メール送信ができない原因不明のトラブルが急に発生し、原因究明をする余裕がないという場合は、一時的にGmailを活用するのも一つの手です。

GmailはGmailアドレスしか使えないと思いがちですが、ほかのメールアドレスも使用可能です。

既にGmailアカウントを持っている方は、こちらの方法を知っておくと良いでしょう。

Gmail
受信トレイの右上にある歯車アイコンをクリックし、[設定]を選択
受信トレイの右上にある歯車アイコンをクリックし、[設定]を選択します。
設定項目を[アカウントとインポート]に切り替え
設定項目を[アカウントとインポート]に切り替えます。
[他のメールアドレスを追加]をクリック
[他のメールアドレスを追加]をクリックします。[メールアカウントを追加する]は別のものですので間違えないようにしてください。
クリックするとメールアドレス追加画面が表示
クリックするとメールアドレス追加画面が表示されるので、使用するアドレスを入力します。

また、[エイリアスとして扱います]のチェックを必ず外すようにしてください。外さない場合は正しくメールアドレスが追加されません。

メールアカウントのSMTPサーバー・ポート・ユーザー名・パスワードそれぞれを入力して[アカウントを追加]をクリック
メールアカウントのSMTPサーバー・ポート・ユーザー名・パスワードそれぞれを入力して[アカウントを追加]をクリックします。

SMTPサーバーとポートは自動入力されることが多いですが、間違っていることも多いので必ず確認しておいてください。

メールアカウントの認証
メールアカウントの認証が完了すると、メールアドレス宛に確認メールが送られます。
メールに記載されている確認コードを入力
メールに記載されている確認コードを入力して本人確認完了してください。

これでメールアドレスが追加され、Gmailから送信できるようになります。

新規メッセージの差出人から選択できる
追加後は新規メッセージの差出人から選択できるようになっているので、必要に応じて切り替えてください。

いざという時に備えてGmail側でも設定しておくと、Thunderbirdでトラブルが発生した際に役立ちます。

また、Thunderbird・Gmailのどちらを使ってもメールを送信できなかった場合はメールサーバーでトラブルが起きていると推測できるので、原因究明にも便利です。

まとめ

Thunderbirdは非常に便利ですが、急にメールが送れないトラブルに巻き込まれると、とても困ることになります。

特に仕事の場合、メールの送信ができなければ社内での業務連絡もできない上に、クライアントとのやり取りもできません。

ですので急なトラブルにも対処できるように、対処法をいくつか覚えておくにしましょう。

また、いざという時に備えてGmailへの登録を済ませておくこともおすすめです。


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