Windows10でUSBの書き込み禁止を解除する方法4選!

Windows10でUSBの書き込み禁止を解除する方法4選!

Windows10のファイルを持ち出すときなどにUSBメモリを使うことが多いかと思います。ですが、このUSBメモリにある日突然書き込み禁止されることがあります。今回は、突然書き込み禁止になった際の解除方法や解除時に注意すべきポイントも紹介します。


目次[非表示]

  1. USBへの書き込みが禁止される原因
  2. USBへの書き込みを禁止を解除する四つの方法

USBへの書き込みが禁止される原因

USBへの書き込みが禁止される原因はいくつかあります。まずは、なぜ書き込みが禁止されてしまうのか見ていきましょう。

USB メモリーの書き込み禁止スイッチがロックされている

USBメモリー本体に何らかの設定をオンオフできるスイッチが付いていることがあります。この書き込みスイッチがオンになっているときは、USBメモリへの書き込みができず、読み取り専用メモリーとして扱われます。

 

もし書き込み禁止スイッチがオンになっていると「このディスクは書き込み禁止になっています」とエラーが表示されてしまうので注意しましょう。

Windowsファイルシステムの破損

USBデバイス回りにアクセスするためのWindowsファイルシステムが破損していた場合、その影響でUSBメモリへの書き込みに不具合が発生することがあります。特定のパソコンでだけ書き込みができない場合はこの症状が考えられるので、サブPCがあるならそちらで書き込みできるか試しましょう。

レジストリキーの誤設定

USBメモリ接続設定関係のレジストリキーの設定が間違っていた場合、正常に接続できたとしても書き込みができないときがあります。この場合、USBメモリに不具合があるのではなくWindows側がUSBメモリへの書き込みを禁止しているだけです。

そのため、特定のUSBメモリーだけでなくあらゆるUSBメモリへの書き込みが不可能になってしまいます。

物理的に壊れた(寿命を迎えた)

長年同じ USB メモリを使っていた場合、単純に寿命を迎えて誤動作を起こすようになった可能性があります。

一般的なUSBメモリの寿命は平均3年程度、かなり良質なものでも10年程度と言われているため、心当たりがある方は買い替えを検討した方がいいかもしれません。

USBへの書き込みを禁止を解除する四つの方法

USBへの書き込み禁止を解除する方法は大きく分けて四つあります。

症状によってとるべき対処方法が異なるので、一つ試してダメだった場合は別の方法を試してみてください。

書き込み禁止スイッチをオフにする

USBメモリ本体の書き込みスイッチは物理的な方にしないと、どの設定を変更しても書き込み禁止が解除されないでしょう。書き込みスイッチがある場合はUSBメモリ側面にオンオフ切り替えスイッチがついていることが多いので、一度チェックしてみましょう。

何回確認しても書き込みスイッチがオフになっている、そもそも書き込み禁止スイッチが存在しない場合は後述するディスク設定の変更なら別の方法を試してください。

ディスク設定を変更する

Windows10ではUSBメモリなどの接続ドライブのアクセス権限などは設定できる機能があります。その機能を使って書き込み禁止になっているかどうかをチェックし、そのまま解除することが可能です。

タスクバーに「diskpart」と入力し、でてきたアプリケーションを実行
まずタスクバーに「diskpart」と入力し、でてきたアプリケーションを実行してください。
アプリケーションを起動し「list disk」と入力し、接続中ディスクドライブを一覧表示する
アプリケーションを起動してコンソールウィンドウが表示されたら、「list disk」と入力し、接続中ディスクドライブを一覧表示します。

すると接続中のディスクドライブが一覧表示されますが、この中から容量を参考に書き込み禁止になっているUSBメモリを見つけ出し、何番目のディスクか調べてください。

「select disk ○(数字)」と入力し、ディスクドライブの選択状態を変更する
USBメモリを特定できたら、「select disk ○(数字)」と入力し、ディスクドライブの選択状態を変更します。

例えばUSBメモリがディスク2だった場合は、「select disk 2」となります。

コマンド「attrib disk clear Readonly」を入力してエンターキーで実行
次に、書き込み禁止を解除するコマンド「attrib disk clear Readonly」を入力してエンターキーで実行します。

スペルをタイプミスしてはいけないので、コピー&ペーストを活用するといいでしょう。

これで書き込み禁止が解除され、USBメモリにファイルを書き込むことができるようになるはずです。

レジストリキーを修正する

何らかのミスでUSBメモリへの書き込みを制御するレジストリキー(ライトプロテクト)の設定が間違った状態になっていることがあります。その場合は以下の手順で修正します。

タスクバーに「regedit」と入力しレジストリエディタを起動
タスクバーに「regedit」と入力してレジストリエディタを起動してください。

レジストリエディタを起動したら、左側のフォルダツリーを使って以下のフォルダにアクセスします。

「コンピューター¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM
¥CurrentControlSet¥Control¥StorageDevicePolicies」

少し長くて大変ですが、どの環境も同じフォルダに設定ファイルがあるので順番に辿っていきましょう。

フォルダの右側にある「writeprotect」をダブルクリック
フォルダを見つけたら、右側にある「writeprotect」をダブルクリックしてください。
数値を「0」にして書き込み禁止を解除する
ここの数値が1になっていたらWindowsから外部ディスクドライブへの書き込みを禁止している状態です。書き込み禁止を解除したい場合は、ここの数値を「0」にしてください。

これでUSBメモリなどへの外部ディスクドライブへの書き込みが可能になります。

ちなみにレジストリエディタでStorageDevicePoliciesフォルダがない場合は、書き込み禁止を行う設定がレジストリにて行われていません。そのため、書き込み禁止になっている原因は他にあるということなので、別の対処方法を試してみてください。

USBをフォーマットする

これは メモリーの書き込み禁止を解除する方法の中で一番最後に取るべき方法です。USBメモリーをフォーマットして書き込み禁止の設定事全て消してしまおうというかなり強引なやり方です。

必ずバックアップを取ること

この方法を使う場合、必ずバックアップを取っておいてください。設定だけでなくUSBメモリに保存されているあらゆるファイルが削除されるので、バックアップをとっておかないと全てが消えてしまいます。

書き込み禁止状態でも読み取りは禁止されないので、Cドライブでもどこでもいいので復元できる場所にコピーしておくようにしましょう。

フォーマット手順

ディスクドライブを扱うことに特化したフリーソフトを利用することもアリですが、フォーマットするだけであれば Windows 10の標準機能で行えます。

エクスプローラーからフォーマットした USB メモリーをクリック
まず、エクスプローラーからフォーマットした USB メモリーをクリックします(ダブルクリックはしません)。
エクスプローラー上部メニューを「ドライブツール」に切り替え、[フォーマット]を選択
次にエクスプローラー上部メニューを「ドライブツール」に切り替えます。この中にある[フォーマット]を選択しましょう。
フォーマットの設定画面
すると、どういう設定でフォーマットを開始するのかが表示されます。基本的にはこの設定を変更する必要はありません。

むしろ、知識なく変に設定を変更するとUSBメモリーのパフォーマンスが低下したり、そもそもWindowsで使用できないファイルシステムになってしまう可能性があります。

変更するのであればボリュームラベル(エクスプローラーなどで表示するドライブ名)だけにしておきましょう。問題なければそのまま[開始]を押します。

これでUSBメモリーがフォーマットされて書き込み禁止設定を含む全ての設定が削除され、書き込みができるようになるはずです。


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