CPUのサーマルスロットリングとは?

CPUのサーマルスロットリングとは?

パソコンのハードウェアが持つ機能「サーマルスロットリング」を知ってますか?サーマルスロットリング機能によってCPUが熱暴走を起こしにくくなったりします。今回はCPUのサーマルスロットリングとは何か、どういうメリットがあるのか解説します。


目次[非表示]

  1. CPUのサーマルスロットリングとは?
  2. サーマルスロットリングは調整できる?

CPUのサーマルスロットリングとは?

CPUのサーマルスロットリングとは、CPUの温度が上がりすぎた時にクロック周波数を落として温度を下げる機能です。

CPUは高負荷になればなるほど熱を持つようになります。ですが、熱を持ちすぎるとCPUが物理的に壊れてしまい、一切処理できなくなってしまいます。

そういったことを未然に防ぐためにCPUの温度が上がりすぎた時にクロック周波数を下げて処理性能を落としてCPUが壊れないようにするサーマルスロットリングが搭載されています。

ノートパソコンを使っていて処理が突然重くなったと思ったらパソコンの裏面がかなり熱くなっていたということはないでしょうか。

これはまさにサーマルスロットリングの影響で処理性能が落ちている状態であり、パソコン側がCPUの温度を下げようとしている状態です。

もちろんノートパソコンに限らずデスクトップパソコンでも同様のサーマルスロットリング機能が搭載されています。

サーマルスロットリングは調整できる?

サーマルスロットリングはパソコンが壊れないための安全装置ですので、細かく調整することはできません。

できるとすれば、BIOSを操作して有効化するか無効化するかの2択しかありません(やり方は使用しているパソコンの BIOS によって異なります)。

ですが、Windowsの電源オプション設定を変更することでサーマルスロットリングによる処理性能低下を起きにくくすることは可能です。

Windows10の設定を開き、[システム]をクリック
まずは、Windows10の設定を開き、[システム]をクリックします。
メニューの[電源とスリープ]をクリック
左メニューの[電源とスリープ]をクリックしましょう。
[電源の追加設定]をクリック
[電源の追加設定]をクリックします。
選択されている電源プランの右側にある[プラン設定の変更]をクリック
選択されている電源プランの右側にある[プラン設定の変更]をクリックします。
[詳細な電源設定の変更]をクリック
[詳細な電源設定の変更]をクリックします。
「プロセッサの電源管理」をダブルクリックして展開し、[最大のプロセッサの状態]を開く
「プロセッサの電源管理」をダブルクリックして展開し、[最大のプロセッサの状態]を開きます。
プロセッサを80~90%程度に変更→[適用]をクリック
デフォルトでは100%になっていると思うので、これを80~90%程度に変更します。変更したら[適用]を押して反映させます。

これでCPU使用率が100%になる(最も負荷がかかっている状態)にならず、CPU の温度が急激に上がりにくくなります。

[最大のプロセッサの状態]を下げればさげるとほどCPUの温度は上がりにくくなりますが、最大処理性能も低下してしまうのでほどほどにしておきましょう。

電源オプションを[省電力]にする方法もありますが、こちらを選ぶとWindows10の挙動が少し変わってしまう可能性があるほか、そこまで高い効果は得られません。

一番有効なのは最大のプロセッサの状態を少しさげることです。最大処理性能は少し低下してしまいますが、サーマルスロットリングによる処理性能低下と比べると微々たるものですので、サーマルスロットリングによる大幅な処理性能低下を防ぎたい場合は、電源オプションをカスタマイズするようにしましょう。


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