肥大化したWinSxSをクリーンアップして容量不足を解消!

肥大化したWinSxSをクリーンアップして容量不足を解消!

Cドライブの容量が不足する原因の一つに、「WinSxS」フォルダの肥大化が挙げられます。しかし、このフォルダはシステムに関わるため普通に削除を行うのは危険です。この記事では、肥大化したWinSxSをクリーンアップして容量不足を解消する方法をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. WinSxSとは?
  2. WinSxSのクリーンアップ方法
  3. まとめ

WinSxSとは?

WinSxSのフォルダ

Cドライブの容量が不足しているパソコンで、フォルダ整理のために肥大化しているフォルダを調べると「WinSxS」というフォルダに行き着くことがあります。

「WinSxS」フォルダの中身

「WinSxS」フォルダの場所は「c:\windows\winsxs」となっています。

このフォルダを開くと、画像のように大量のファイル・フォルダが表示されます。

この肥大化している「WinSxS」フォルダとはどういったフォルダなのかと言いますと、Windows Updateのサービスパック・セキュリティパッチといったファイルが保存されているフォルダです。

過去の更新ファイルなら削除していいのでは?と思うかもしれませんが、WinSxSに保存されているファイルはシステムの整合性を維持するために必要であることと、もしシステムのロールバックを行う必要が生じた時にこのフォルダ内に保存されているファイルが必要になります。そのため、Cドライブの容量を確保するために適当にWinSxSフォルダを削除するのは非常に危険です。

肥大化したWinSxSフォルダは「クリーンアップ」することでファイル整理を行って容量を減らすことができます。この記事では、WinSxSフォルダのクリーンアップ方法をご紹介していきます。

WinSxSのクリーンアップ方法

タスクスケジューラを使ってクリーンアップする方法

タスクスケジューラからクリーンアップタスクを実行することで、WinSxSフォルダをクリーンアップすることができます。

デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」から「Windows管理ツール」フォルダを展開して「タスクスケジューラ」を起動

デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」から「Windows管理ツール」フォルダを展開して「タスクスケジューラ」を起動しましょう。

タスクスケジューラが表示されたら、左側のツリーから「Task Scheduler Library\Microsoft\Windows\Servicing」まで展開してServicingフォルダをクリック
タスクスケジューラが表示されたら、左側のツリーから「Task Scheduler Library\Microsoft\Windows\Servicing」まで展開してServicingフォルダをクリックしましょう。
Servicingフォルダ内の「StartComponentCleanup」をクリックして選択したら、右側メニューの「実行」をクリック
Servicingフォルダ内の「StartComponentCleanup」をクリックして選択したら、右側メニューの「実行」をクリックすることで、クリーンアップタスクが実行されてWinSxSフォルダが整理されます。

ディスククリーンアップからシステムファイルをクリーンアップする方法

システムからディスククリーンアップを行うことでもWinSxSフォルダのクリーンアップが可能です。

エクスプローラーを開いたら、Cドライブをクリックして選択しましょう。
エクスプローラーを開いたら、Cドライブをクリックして選択しましょう。
エクスプローラー上部ツールバーの「管理」をクリックすると、リボンメニューが表示
エクスプローラー上部ツールバーの「管理」をクリックすると、リボンメニューが表示されます。リボンメニューの「クリーンアップ」をクリックすると、ディスククリーンアップが表示されます。
スタートメニューのディスククリーンアップのメニュー
※ディスククリーンアップは、デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」一覧の「Windows管理ツール」フォルダ内から呼び出すことも可能です。クリックすることで「ディスククリーンアップ」を起動させることができます。
WinSxSフォルダのファイルを削除するには「システムファイルのクリーンアップ」ボタンをクリック
ディスククリーンアップを起動させると、Cドライブの情報をスキャンし始めます。スキャンが完了すると、不要ファイルと削除できる容量の一覧が表示されます。

WinSxSフォルダのファイルを削除するには「システムファイルのクリーンアップ」ボタンをクリックしましょう。
再度Cドライブのスキャンが行われ、削除するファイル項目に「Windows Updateのクリーンアップ」が表示
再度Cドライブのスキャンが行われ、削除するファイル項目に「Windows Updateのクリーンアップ」が表示されます。説明文には「領域を占有している不要になった古いバージョンの更新プログラムが削除または圧縮されます」と書いてあることが確認できます。

クリックしてチェックボックスをオンにしたら「OK」ボタンを押すことでクリーンアップが行われ、WinSxSフォルダ内の不要になったファイルが削除・圧縮されます。

コマンドプロンプトからクリーンアップを行う方法

Windowsの展開イメージをサービスと管理を行うことのできる「Dism.exe」をコマンドプロンプトから実行することで、WinSxSフォルダのクリーンアップを行うことができます。

「すべてのアプリ」から「Windowsシステムツール」フォルダ内の「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックして、管理者権限でコマンドプロンプトを開く
デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」から「Windowsシステムツール」フォルダ内の「コマンドプロンプト」を右クリックしましょう。

右クリックメニューの「管理者として実行」をクリックして、管理者権限でコマンドプロンプトを開きましょう。
コマンドプロンプトが表示されたら「Dism.exe /Online /Cleanup-Image /AnalyzeComponentStore」コマンドを入力してEnterキー
コマンドプロンプトが表示されたら下記のコマンドを入力して実行します。
Dism.exe /Online /Cleanup-Image /AnalyzeComponentStore
フォルダ内ファイルの内訳や容量、前回のクリーンアップ日・再利用できるパッケージの数が表示
WinSxSフォルダがスキャンされ、フォルダ内ファイルの内訳や容量、前回のクリーンアップ日・再利用できるパッケージの数が表示されます。「コンポーネントストアのクリーンアップを推奨」の項目が「はい」になっている場合は、クリーンアップを行いましょう。

クリーンアップを行うコマンドは下記の通りです。このコマンドを入力してEnterキーを押すことで、クリーンアップが行われますよ。

Dism.exe /online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup /ResetBase

まとめ

肥大化したWinSxSをクリーンアップして容量不足を解消!いかがでしたでしょうか。

「c:\windows\winsxs」に存在している「WinSxSフォルダ」は、Windows Updateのサービスパック・セキュリティパッチなどのシステムに関わるファイルを保存しておくフォルダとなっていますが、このフォルダが肥大化することによってCドライブの容量が圧迫されてしまう原因にもなってしまいます。

WinSxSフォルダ内のファイルを手動で削除するのは非常に危険なので、Windows10の機能を使ってディスククリーンアップを行いましょう。クリーンアップを行うことでWinSxSフォルダの不要ファイルの削除や圧縮が行われ、Cドライブの容量を確保することができますよ。

また、下記記事ではWindows7環境でのCドライブの容量不足を解消する方法をご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

Windows7のCドライブの容量不足を解消しよう!不要ファイルの削除方法をご紹介

Windows7パソコンのCドライブの容量不足に悩まされていませんか?Cドライブが圧迫されると、パソコンの動作に影響を及ぼしてしまいます。この記事では、Windows7パソコンのCドライブの容量不足の解消方法として不要ファイルの削除方法をご紹介しています。

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