LINEのセキュリティ
メッセージアプリとして便利なLINEですが、皆様はLINEを初期設定のまま使っていませんか?
実は、LINEは過去にアカウントの乗っ取りや、スパムメッセージによるいたずら、更にはギフトカードなどを払わせる詐欺などが横行したことがあります。
初期設定のままだとこういった問題に遭遇する可能性があり、慣れている人ならともかく初心者の方はスパムを踏んでしまうケースもめずらしくありません。
今回は、初期設定からLINEのセキュリティを強化する方法をご紹介します。
LINEのセキュリティを強化する設定や習慣
Androidスマホで、LINEのセキュリティを強化する方法をご紹介します。
スマホ本体にロックをかける
スマホにロックをかけないで会社のデスクに置くなど、誰でも触れる・見られる状態にしておいたら安全性どころの騒ぎではありませんね。まずはスマホにロックをかけてセキュリティを強化しましょう。
設定メニューを開き、ユーザー設定項目にある「ロックスクリーン」をタップしましょう。
ロックスクリーンメニューで「画面ロック」をタップします。
画面ロックの方法を選択できるので、「スワイプ」「パターン」「PIN」「パスワード」の4つのどれかを設定しましょう。他の人にバレにくく、自分が無理なく覚えておくことができるものが良いですね。
もしお使いのスマホが指紋認証に対応しているのであれば、指紋でロックをかけることをおすすめします。
上記の4パターンの方法よりも安全性が高く、ロック解除方法を忘れてしまうという問題もありません。自分の指を使ってロックを解除するため、他の人が勝手にロック解除することはほぼないといえます。
LINEにパスコードロックをかける
LINEアプリ自体にもロックをかけるとセキュリティの大幅強化に繋がります。LINEアプリを起動したら、「友だち」タブの右上にある歯車のボタンをタップしましょう。
設定メニューの「プライバシー管理」をタップします。
プライバシー管理メニューの一番上にある「パスコードロック」をタップすると、パスコード登録画面に移ります。
パスコード入力画面では、4桁の数字を設定することができます。スマホ本体のロックをパスワードにしている人は、同じコードを使わないように注意しましょう。
入力が終わると再度確認のためにパスコード入力を求められ、同じパスコードを入力することで設定が完了します。
これでパスコードロックがかかりました。パスコードを変更したい場合は真下にある「パスコードの変更」をタップしましょう。
もしパスコードを忘れた場合はLINEアプリをスマホからアンインストールして再度インストールすることで解決できますが、過去のトーク履歴などのデータは削除されてしまうので注意しましょう。
メールアドレスとパスワードを登録する
メールアドレスとパスワードを登録しておくとLINEのログイン時や本人確認でメールアドレスが必要になるため、アカウントの乗っ取りなどの対策になります。
設定メニューの「アカウント」をタップしましょう。
アカウントメニューの「メールアドレス」をタップし、自分のメールアドレスを入力しましょう。入力したメールアドレス宛に認証コードが届き、コードを入力することでメールアドレスの登録が完了します。
次に、真下にある「パスワード」をタップしてパスワードを登録しましょう。アプリのロックと違いそこまで入力する機会は多くないので忘れないように注意しましょう。
機種変更時にパスワードを忘れてしまうとアカウントの引継ぎができなくなってしまいます。
プッシュ通知を非表示にする
プッシュ通知を有効にしていると、メッセージが届いた時などにスマホの画面に表示されてしまうのでタイミングによっては他の人にもメッセージの内容が見えてしまいます。
設定でオフにすることで、内容を表示させないようにすることが可能です。
設定メニューの「通知」をタップしましょう。
通知メニュー内の通知表示項目にある「メッセージ通知の内容表示」をタップしてオフにしましょう。「画面オン時のポップアップ表示」「画面オフ時のポップアップ表示」も必要に応じてオフにしておくとより安全性が高まります。
これらの通知項目は「パスコードロック」を設定している場合は自動的にオフに切り替わります。
Letter Sealing機能をオンにする
Letter Sealing機能は、メッセージを暗号化する機能です。Letter Sealingをオンにすることでメッセージが暗号化されるため、相手に届くまでにハッキングされてメッセージを見られたり改ざんされたりといった危険性から守られるようになります。
設定メニューの「プライバシー管理」をタップしましょう。
プライバシー管理メニューにある「Letter Sealing」をタップして有効にすることで、安全性が強化されます。
Letter Sealingはメッセージのやり取りをする相手が機能を有効にしていないとメッセージが表示されないので、よくやり取りをする相手には設定してもらうと良いでしょう。
自動で友だち追加しない・されないようにする
LINEには友だちの自動追加機能があり、あなたの電話番号を知っているユーザーが自動で友だち追加することができてしまいます。
また、自分のアドレス帳に登録している友だちのデータを読み取って、その人がLINEのアカウントを持っていれば自動的に登録する機能もあります。
これらの機能をオンにしていると勝手に友だちが追加されていくので、友だちだけではなく勤め先の同僚や上司といったLINEでやり取りしたくない人まで追加されてしまいますし、悪質なユーザーが追加されてしまう恐れもあります。
友だちの自動追加をオフにするには、設定メニューの「友だち」をタップしましょう。
友だちメニューの「友だち自動追加」がオンになっていると、自分のアドレス帳にLINEユーザーがいる場合自動的に友だちリストへ追加してしまいます。
タップしてオフにすることで、自動追加を避けることができます。
また、「友だちへの追加を許可」がオンになっていると勝手に他のユーザーの友だちリストへ追加されてしまいます。こちらもタップしてオフにしておきましょう。
ID検索で友だち追加されないようにする
LINE IDを登録していて、IDによる友だち追加を許可している場合、知らない人でもあなたのIDを知っていれば友だち検索から探して追加できてしまいます。
IDによる友だち追加をされないようにするためには、設定メニューの「プライバシー管理」をタップしましょう。
プライバシー管理メニューの「IDによる友だち追加を許可」をタップしてオフにしましょう。
当然ですが、IDによる友だち追加をオフにしていると知り合いが検索してもあなたのアカウントを見つけることができなくなります。友だち追加してもらうには、追加してもらう時だけオンにしたり他の方法で友だち追加してもらいましょう。
LINEのQRコードを使ったら更新する
友だち追加の方法の一つに「QRコードによる友だち追加」があります。友だち追加用のQRコードを発行し、QRコードをQRコードリーダーでスキャンしてもらうことで友だち追加ができるようになるのですが、QRコードを画像で保存してメールで送って、その画像をQRコードリーダーで読み取っても友だち追加することが可能です。
後者の方法で友だち追加をしてもらう場合、もしQRコードの画像が流出してしまうと誰でもそのQRコード画像からあなたを友だち追加できるようになってしまいます。
流出などで知らない人に友だち追加されないように、QRコードは使ったら更新するようにしましょう。設定メニューの「プライバシー管理」をタップします。
プライバシー管理メニューの最下部にある「QRコードを更新」をタップしましょう。
QRコードを更新する際の注意が表示されます。「確認」をタップすることで、QRコードが更新され以前発行したQRコードが使用不能になります。
怪しいアカウントはブロックする
知らない人や友だちのはずなのに変なメッセージを送りつけてくるアカウントが友だちリストにいるようなら、ブロックしてしまいましょう。「友だち」タブの友だちリストの中から、ブロックしたいユーザーをタップして長押しします。
メニューが表示されるので「ブロック」を選択しましょう。これで対象のユーザーをブロックして、友だちリストから削除されます。
友だち以外のメッセージを受信拒否する
自分が友だちリストに登録していなくても、あなたを友だちリストに登録しているユーザーはメッセージを送ることが可能となっています。ただ知らないだけの人ならまだしも、スパムアカウントからメッセージが送られてくる場合は非常に危険です。
友だちリストに登録しているユーザー以外からのメッセージの受信を拒否するには「プライバシー管理」をタップします。
プライバシー管理メニューの「メッセージ受信拒否」をタップしてオンにしましょう。これで、自分が友だちリストに登録していないユーザーからのメッセージは受け取らないようになります。
他の端末のログイン許可をオフにする
LINEはスマホアプリだけでなく、PC版やブラウザ版など色々な端末からログインすることが可能です。もし自宅や職場のPCでLINEを利用している場合、自分が使用していない時はログインできないように設定しておくと安全性が高まります。
設定メニューの「アカウント」をタップしましょう。
アカウントメニューの「ログイン許可」をタップしてオフにすることで、自分が他の端末を使っていない際に誰かがログインしようとしても不可能になります。
自分がそれらの端末を利用する時には、ログイン許可をオンにして利用しましょう。
(PC版)自動ログインをオフにする
PC版LINEには「自動ログイン」や「Windows起動時に自動実行」という設定項目があります。これらの設定がオンになっていると、自分のPCを他人が起動した時にもLINEへのログインが行われてしまいます。
PC版LINEを起動したら、ログイン画面の下部にある「自動ログイン」「Windows起動時に自動実行」のチェックボックスをクリックして外しておきましょう。
ログイン中の端末を確認する
LINEは複数の端末からログインすることが可能なので、ログアウトし忘れてしまうこともあるかもしれません。そういう場合は今どの端末でログインしているのか確かめてみましょう。
設定メニューの「アカウント」をタップします。
アカウントメニュー下部にある「ログイン中の端末」をタップしましょう。
ログイン中の端末が表示されます。ログアウトし忘れている端末が表示されていたら、右側に表示されている「ログアウト」ボタンをタップしてログアウトしましょう。
まとめ
LINEのセキュリティを強化する設定をして安全に利用しよう!いかがでしたでしょうか。
ここまでやるか・・というところもあるかもしれませんが、LINEは初期設定のまま利用していると、詐欺やスパムなどの思わぬ問題に遭遇する可能性があります。
ネットに慣れているユーザーならともかく、疎い初心者の方だと無警戒でスパムリンクなどを踏んでしまうことも多いため、そういった問題に遭遇しないように設定を変える必要があります。
記事内で説明した方法を参考にして、設定を変更してセキュリティを強化してみましょう。
また下記の記事ではLINE IDの悪用のリスクについてご紹介してます。ぜひ参考にしてLINE IDを悪用されないための対策をたてていきましょう。