Chromeがメモリ食い過ぎで重い
Chromeを長年使っていて、最近処理が重くなったりページの表示に時間がかかったりする経験はないでしょうか?
使用しているコンピュータのメモリをChromeが食い過ぎているとコンピュータ自体の処理が重くなってしまい、結果としてChromeの動きも遅くなります。
Chromeはその便利さや快適さに合わせて、便利な機能や設定が追加となり以前よりも使用するのに処理が重い状態になりやすくなっています。
ブラウジングが重いとなると快適にインターネットを楽しめなくなってしまいます。
今回はその事象が起こった場合、メモリ不足解消のため、メモリ開放したり、使用量を減らしたり、メモリを軽くするためにChromeを高速化する設定方法を紹介します。
メモリのチェック方法
メモリ開放やChromeを軽くする前にまずメモリ使用量のチェック方法を紹介します。
メモリの食い過ぎがどれほどかどれだけメモリ不足しているかの使用量を確認する方法は以下を参考にしてください。
Chromeのタスクマネージャ
Chrome上でもメモリの使用量を確認できます。
もしメモリ量が多いタスクのプロセスを停止したい場合は、そのタスクをクリックして下部にある「プロセスを終了」ボタンをクリックします。
Mac使用の場合
Windows使用の場合
Windowsの場合、実行中のアプリを確認するためのツールに「タスクマネージャー」があります。
「Control + Shift + Escape」で起動します。
Chromeのメモリ消費量が多いことが確認できたら、ぜひ以下のChromeを軽くして高速化する方法を試してください。
Chromeのメモリ使用量を減らし軽くする方法8選!
メモリを食い過ぎていることが確認できたら、重いChromeを軽くする方法8つを以下に紹介するので実行してみてください。
なお以下の方法は、Chromeのバージョン71で行なっています。
① Chromeのタブを開きすぎている
あとでまたこのサイトを見ようと思って、ついついChromeのタブを開きすぎてはいませんか?
それはChromeの処理が重い原因になっている可能性があります。
ここを開きすぎていると、その分メモリを消費してしまいます。
処理を高速化するためにも、もう必要ないタブは「×」を押して消しましょう。
多くてもタブは10〜15個にしておくのがいいでしょう。
② キャッシュ・履歴を削除する(手動で行う)
メモリ不足になる他の理由として考えられるのは、今までChromeで読んできたページの履歴やキャッシュが大量に残っておりそれが高速化の妨げになっている場合です。
処理を軽くかつ高速化するために、キャッシュや履歴を手動で消去する方法があります。
消去するデータは選択できます。
「期間」をクリックすると、「1時間以内」「過去24時間」「過去7日間」「過去4週間」「全期間」から選択できます。
チェックボタンは3つあります。
- 「閲覧履歴」は閲覧の履歴情報を削除します。最低ここはチェックを入れておいた方がいいでしょう。
- 「Cookieと他サイトのデータ」はGoogleアカウント以外のアカウント情報を削除します。
- 「キャッシュされた画像とファイル」は、履歴に残った閲覧ページの画像やファイルの保存情報を削除します。
これらの情報は、メモリがどの程度使われているかの状況に応じて選択してデータを消去して軽くするよう設定してください。
あまりに処理が重い場合はデータ容量の節約のためにも全てにチェックしてデータを消去するのが良いでしょう。
また、Chromeをシークレットモードにしてウェブページを閲覧した情報は、履歴に残ることはありません。
なので、メモリの食い過ぎの原因が履歴やキャッシュの情報にある場合は、シークレットモードを普段から多様してみるのもメモリを節約する1つの方法になります。
③ キャッシュ・履歴を削除する(拡張機能を使う)
手動で行う方法の他にも、拡張機能を使用してキャッシュや履歴の情報を削除することもできます。
追加できると、Clear Cacheの画面が表示されます。設定できるのは以下の3項目です。
こちらもチェック項目は、メモリの使用量に応じて選択してください。
設定を行えば簡単に履歴やキャッシュデータを削除でき、好きなタイミングで高速化を図ることができるのがメリットです。
④ 使っていない拡張機能を無効にする
上記でも追加したようにChromeにはさまざまな拡張機能があります。
しかし、この便利な機能もたくさん追加した上で、さらに有効にさせているとメモリ消費を食い過ぎてしまいます。あまりに多くの機能を有効に設定していても使っていない機能があれば、無効にするか削除してメモリを節約しましょう。
拡張機能の画面の出し方は、上記の③で紹介したやり方と同様です。
追加はしたけれど全く使用せずもう必要ない拡張機能がある場合は、「削除」ボタンをクリックして削除してください。
削除も無効も節約としてはメモリ不足に対して同様の効果になるので必要に応じて選択してください。
⑤ アプリを減らす
またChromeにインストールしたアプリも重い処理やメモリ不足の一因になっている可能性があります。
あまりに多くアプリをインストールしている場合は、メモリの節約のため拡張機能と同様に削除するか無効に設定してください。これも拡張機能と同画面で確認と設定ができます。
Chromeアプリの一覧は拡張機能の画面下に表示されています。
Chromeのアプリにおいても、削除または無効の設定でメモリ節約としては重い処理の解消や高速化に繋がるので必要に応じて設定してください。
⑥ タブのメモリを開放する(拡張機能を使う)
メモリの節約や処理を軽くするための他の方法としては、メモリ開放を行う方法があります。
タブのメモリ開放を行うには、Chromeの拡張機能「Tab Memory Purge」を使用するとスムーズに行えます。
先ほどの③の手順と同じくChromeウェッブストアの検索窓から「Tab Memory Purge」と入力して検索します。
Tab Memory Purgeが有効になっていると、URLの右にアイコンが表示されます。
このように機能を有効にしていれば、自動で一定時間使用していないタブをメモリ開放していきます。
また、このアイコンを押すとメニューが表示され、手動でのメモリ開放や設定の変更ができます。
自動で行ってくれるので、普段の使用でついメモリを使いすぎるということも少なくなりメモリ不足の解消に繋げることができます。
⑦ Chromeのメモリを開放する
ここまでの設定を行ってもメモリ不足が解消しない場合は、拡張機能を使わずにChromeの設定でメモリ開放を行い消費を抑える以下の方法を行ってみてください。
この設定は、タブのメモリを自動開放することができます。
常時自動開放を行うものではなく、メモリ不足の場合に使用していないタブを開放するもので、メモリの食い過ぎを調整します。
同じく検索窓に「Only Auto」を入力して検索します。
検索結果の「Only Auto-Reload Visible Tabs」を同様に「Enabled」に設定変更します。
この設定を有効にすることで、タブの自動読み込みをしないようにすることができます。
これらの設定で普段の使用での処理が多少は軽くなり高速化がのぞめます。
⑧ Chromeの「ネットワークの予測」を無効にする
最後にChromeの設定にある「ネットワークの予測」を無効にしてメモリ不足を解消する方法を紹介します。
ネットワーク予測とは、開いたページのアクセス時に次にクリックされる可能性のあるリンクが読み込まれる機能のことです。
この設定により想定以上のCookieが設定されアクセスの処理は早くはなりますが、メモリの食い過ぎや消費に繋がる可能性があります。
まとめ
いかがだったでしょうか?今やメモリ不足を解消する方法や加速化する方法は増えています。
今後もChromeが便利になるに連れてメモリの使用量も増えていく可能性があります。
Chromeが重くなったり動きがもっさりするようになったと感じたら、ぜひ今回の設定を1つずつ試してみてください。
また冒頭で紹介したメモリ使用量のチェックをして見比べてどれくらい改善されたか確かめながら、高速化の方法を試すのをおすすめします。